約 1,545,019 件
https://w.atwiki.jp/mikuraio/pages/754.html
ウルトラマンティガ(マルチタイプ) バトルカード RR第2弾 2-028 ゼペリオン光線 3100 タイリョク 1100 ルーレット(時計回りに) 5.3.1.2.1.1 じゃんけんアイコン チョキ テキスト ガイアと一緒に戦ったことがあるぞ。 RR第3弾 3-009 ティガスライサー 2100 タイリョク 1000 ルーレット(時計回りに) 5.3.1.2.1.1 じゃんけんアイコン チョキ テキスト ガッツウィング2号と一緒に平和を守るんだ。 RR第4弾 4-016 スーパーレア グリッターゼペリオン光線 3900 タイリョク 1200 ルーレット(時計回りに) 5.3.2.2.1.1 じゃんけんアイコン グー テキスト ダイナと同じタイプチェンジ能力を持っているぞ。 RR第6弾 6-015 レア ゼペリオン光線 3100 タイリョク 1100 ルーレット(時計回りに) 5.3.1.2.1.1 じゃんけんアイコン パー テキスト メビウスとは信頼し合っているので、相性がとてもいい。 以下、大怪獣バトルRR以前のカード スーパーコンボカード U-010・P-094ウルトラマンティガ NP012マドカ・ダイゴ N114ウルトラマンティガ(グリッターバージョン) ゼペリオン光線 3100 タイリョク 1100 ルーレット(時計回りに) 5.3.1.2.1.1 じゃんけんアイコン グー W連続必殺技 グリッターゼペリオン光線 技カード 205ヘルズキング N501ディノゾールリバース NE29シラリー NS10キングゴルドラス ゼペリオン光線 3100 タイリョク 1100 ルーレット(時計回りに) 5.3.1.2.1.1 じゃんけんアイコン グー W連続必殺技 グリッターゼペリオン光線 備考 ウルトラマンティガの基本形態。 ティガ自体はスーパーコンボカードとして既に参戦していたが、 ウルトラマンダイナ(フラッシュタイプ)やウルトラマンガイア(スプリーム・ヴァージョン)同様、 RR第1弾からマルチタイプの表記が与えられた。 第1弾時点ではまだマルチタイプのバトルカード化はされていないが、技カード及びスーパーコンボカードのスキャンにより使用可能だ。 必殺技はもちろんゼペリオン光線。また、ガタノゾーアを倒したグリッターゼペリオン光線も確認されている。 そして、ついに第2弾でカード化された。 必殺技はやはりゼペリオン光線。 グリッターゼペリオン光線の事があるとは言え、威力がパワータイプのゼペリオン光線より劣るのが気になるが、 性能自体はじゃんけん属性がチョキな事以外はスーパーコンボカードなどのものとほとんど変わらない。 また、相性ヒントではウルトラマンガイアと組ませるように指定してあるが、 実は同弾のゴモラとの相性も凄く良く、組ませるとRR第1弾のレイモンのものと同様の効果を得る事が出来る。 ちなみにRRでN114(グリッターバージョン)のスーパーコンボをスキャンしても、他のスーパーコンボと同じ通常のマルチタイプで登場する。能力も変わらない。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/991.html
ティガれみりゃ その2 ======================== ≪はじめに≫ 『ティガれみりゃ』の続きになります。 他の作者様の設定や名称を一部使わせていただいております。 パロディネタおよび、自分設定有りです。 虐め……というのとは少し違うかもしれません。 すみません、まだ続きます。 文字数設定の関係上、改行が変な箇所があるかもしれません。 (あまりにも読みづらいようでしたら、修正版をupします) 以上、何卒ご理解・ご容赦ください。 ======================== 2、異常震域 月夜の下に広がる森。 小動物達が俄にざわめきだし、 彼等がさきほどまで寝床にしていた木々が、バキバキと折れていく。 その原因は、全て一体の巨大生物によるものだった。 よったよった、どったどった。 よったよった、どったどった。 短い足で、不器用なステップを踏みながら、 その巨体とは裏腹に、実にゆっくり進んでいく巨大生物。 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~♪』 その巨大生物、通称・ティガれみりゃは、 歌いながら楽しそうに夜の森を往く。 見た目は、中綿たっぷりの、だぶだぶくたくたの恐竜型ぬいぐるみ。 恐竜の口の部分がぱっくり開き、そこにれみりゃ種特有の、憎たらしげな下ぶくれスマイルが覗いている。 だが、その滑稽な見た目に反して、その体は尻尾をあわせれば20メートルにも届かんとする巨大さを誇る。 短い手足をバタバタさせて、「うぅーうぅーうぁうぁ♪」とやるたびに、足下の生物達は生命の危険にさらされる。 それゆえ、数多くの命が暮らすこの森にあっても、 意図的にティガれみりゃに近づこうとする者は、まずいない。 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪ とぉ~ってもぷりちぃ~~ティガれみりゃ~~♪』 本人はといえば、そんなことは気にも留めず、相変わらずの御機嫌ノリノリで森を進む。 いっそさっさと通過するなら、 動物達や森で暮らす他のゆっくり達にとっても、まだマシだった。 けれど、ティガれみりゃにそんな空気を読む力があるはずもなく、 よったよった、えっちらおっちら。木を倒し、ゆっくりを踏みつけ、動物達を脅かして歩いていく。 「ゆゆゆっ! ティガれみりゃはゆっくりしないで、どっかへいってね!」 「ゆぅ~~! おかーしゃん、こわいよぉぉっ!」 ティガれみりゃの足下、逃げ遅れたれいむの親子が、木々の影に隠れていた。 こんな恐い場所からはさっさと逃げ出したかったが、 ティガれみりゃが歩く度に震動が起こり、なぎ倒された木々が倒れてくるせいで、 おちおち移動することもできずにいた。 「おかーしゃーん! おかーしゃーーん!」 「だ、だいじょうだよ! あかちゃんのことは、れいむが守るよ!」 身を寄せ合い、震える親子。 そんな親子の願いが通じたのか、 ティガれみりゃは親子を踏みつけることなく、 そのすぐ横を通過して、森の奥へと向かっていく。 「ゆぅ~~~? なんとか助かったよぉ~~!?」 「やったねぇ~~! おかーしゃーん!」 顔を見合わせ喜びあう、れいむの親子。 だが、次の瞬間。 どっすん! 「ゆべぇぇぇっっ!」 「ゆぐぎゃぁぁぁ!」 ティガれみりゃの尻尾が振り下ろされ、れいむの親子はぺちゃんこに潰される。 残されたのは、地面に貼り付けられた、あんこの染みだけだった。 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~~♪』 もちろん、ティガれみりゃが一々そんなことに気付くはずもない。 ティガれみりゃは、その後も歩き続け、30分後目的地の前で足を止めた。 『う~~、ついたどぉ♪ さっすが、れみりゃ! すらっとのびたあしは、あるくのもはぁやいどぉ~♪』 自分の短足・鈍足を棚に上げ、自画自賛するれみりゃ。 ちなみに、ここまで歩いてきた平均歩行速度は、その巨体からすれば驚くほど遅い時速4kmしかない。 うぁうぁダンスをしながらの歩行とはいえ、この遅さこそ、この突然変異種が"ゆっくり"であることの証ともいえる。 『う~♪ みんなぁ~まっててねぇ~♪』 猫なで声をあげるティガれみりゃ。 ティガれみりゃの目の前は崖になっており、その中の一角に沢山の岩が積み上げられていた。 岩の奥には巨大な洞穴が広がっており、そこがティガれみりゃの巣穴となっていた。 "こーまかんのあるじは、留守のあいだのとじまりもかんぺきだどぉー♪" ティガれみりゃはそう言って、洞穴の入り口に岩を積み上げ、栓をしていたのだ。 『うー、岩はじゃまだどぉ! ぽいするのぽーい♪』 言うや否や、ひょいひょいと岩を持ち上げ、ぽいぽい投げ捨てていくティガれみりゃ。 その岩を積み上げたのが自分自身であることは、既に忘れてしまっているらしい。 『うー♪ あいたどぉ♪』 積み上げられた岩のバリケードは瓦解し、その先に大きな洞穴が姿をみせる。 長年をかけて山の地下水が空けた空洞は、ティガれみりゃが余裕で入れるほどの大きさだ。 『れでぃ~は、しっかりかぎをしめるどぉ♪』 洞穴の中に入ったティガれみりゃは、再び岩を積み上げ、洞穴の入口に栓をしていく。 『うっ? おかしぃーどぉ、岩がたりないどぉー?』 手近な岩を全て積み上げても、洞穴の入り口はまだ半分ほどしか塞がれていなかった。 ついさっき、ティガれみりゃ自身が岩を「ぽぉ~い♪」してしまったためだ。 『う~~! だれか岩をもってきてぇ~~!』 叫ぶが、当然そんな誰かがいるわけもない。 『うー・・・』 ティガれみりゃは、岩をあきらめ、洞穴の奥へと歩を進める。 すると、そこにはティガれみりゃの帰りを"待っていなかった"たくさんのゆっくり達がいた。 「「「うーっ!! ゆっくりしねっ!」」」 『う~♪ ふりゃ~ん、ただいまだどぉ~♪』 ティガれみりゃが満面の笑顔を浮かべた先、 そこには、いるはいるは、胴体付き・無しあわせて100体近いゆっくりフランたちがいた。 「「「しねっ! ふらん達をとじこめるティガはゆっくりしねっ!」」」 笑顔を向けるティガれみりゃに対して、ゆっくりフラン達は明確な敵意を露わにする。 全員が中空に舞い上がり、臨戦態勢をとりながらティガれみりゃを睨み付けている。 『うっう~♪ そんないじわる言っちゃダメなんだどぉ~♪』 その敵意をまるで理解していないのか、 ティガれみりゃは、よったよったとフラン達の下へ近づいていく。 だが、フラン達の集団は、すぅーと静かに移動し、ティガれみりゃが近づいたぶんだけ距離をとる。 『うぅ~~?』 不思議そうに顔を傾けるティガれみりゃ。 額に少し汗を浮かべつつ、今度はお気に入りのフレーズとポーズを決める。 『ぎゃお~♪ いっしょにあそんでくれないと、た~べちゃうぞぉ~♪』 バッチリだ。 ティガれみりゃは自分に惚れ惚れした。 こんなにもかっこよくて、ぷりちぃ~な自分の姿を見せられては、 照れ屋さんなフラン達もメロメロになって、自分に寄ってきてくれるにちがいない。 手を大きく広げて、いつでもフラン達を受け止められるように準備するティガれみりゃ。 ……だが。 「「「…………」」」 ゆっくりフラン達は微動だにせず、軽蔑するような冷たい視線をティガれみりゃに送るだけだった。 『うぅ~~~~……』 ティガれみりゃは困ってしまった。 そして、なんだか鼻の奥が少し熱くなっているのを感じた。 『うー♪ ふりゃーん♪』 すすすっ。 『まつんだどぉ~♪』 すすすっ。 『うっう~うぁうぁ~♪』 すすすっ。 ティガれみりゃは何度となく、フラン達とのスキンシップを試みようとアプローチを繰り返す。 しかし、フラン達は、そんなティガれみりゃに敵意だけを向けて、空中を静かに逃げ回るだけだった。 『うぅぅぅぅ……。なんで、れみりゃをむしするんだどぉ……』 目の端にたまる涙が流れ出さないよう、鼻の上に力を込めてこらえるティガれみりゃ。 その瞬間、ティガれみりゃは大事なことを思い出し、ぱぁーっと顔を輝かせる。 『うー! そうだどぉ! 忘れるところだったどぉ!』 ティガれみりゃはゴソゴソとポケットに手をつっこみ、一本の枯れ木を取り出して掲げた。 『うっうー♪ れみりゃとくせいのおだんご~♪ とぉーってもおいしぃどぉー♪』 ティガれみりゃが掲げたもの。 それは、ちょうど昨晩、ティガれみりゃが山間の窪地に築かれたゆっくり達の集落を遅い、 ゆっくり達を枯れ木に突き刺して作った、れみりゃ印の"とくせいゆっくりだんご"だった。 きっとフラン達はおなかが空いていて、それで遊ぶのを嫌がっているに違いない。 そう結論づけたティガれみりゃは、そのゆっくりだんごをフラン達に向ける。 「「「…………」」」 しかし、フラン達は何の反応も示さなかった。 それもそのはず。 本来、生粋の捕食種であるフランは、生きた獲物を捕らえ、嬲り、そして圧倒的な力を誇示しながら食すのだ。 野生の動物がそうであるように、誇り高き捕食者は、生きた獲物にしか興味を示さない。 死んだ獲物を食べるなど、食べ残しで生をなすハイエナか、意地汚い被捕食種ゆっくりくらいのものだ。 少なくとも、このゆっくりフラン達は、その矜持を忘れてはいなかった。 『うぅ? どうしたんだどぉ? おいしぃおかしだどぉ?』 ちっとも興味を示さないフランに、戸惑うティガれみりゃ。 『う~! たべないと、た~べちゃうぞ~!』 おかしなことを口走りつつ、ティガれみりゃは無理矢理ゆっくりだんごをフラン達に近づける。 けれど、フランはゆっくりだんごを食べることはなく、空中からティガれみりゃを睨むだけだった。 「うぅー……どぉーしていうこときいてくれないんだどぉー……」 どっすん! ティガれみりゃは目尻に涙を浮かべながら、地面に座り込む。 その刹那。 何匹からのフランが、この時を待っていたかの如く、 急にスピードを上げて飛行を開始した。 目指すは、この洞穴の出口! このフラン達は、空腹にも耐えながら、 ティガれみりゃに隙ができるこのタイミングを狙っていた。 「「うーっ!!」」 赤い弾丸となって、洞穴の暗闇を裂くフラン達。 『うーっ!?』 遅れながらも、数匹のフランが脱走しようとしていることに気付くティガれみりゃ。 しかし、いくら巨大なティガれみりゃといえ、敏捷性は小型のゆっくりフラン達の方が上。 ゆっくりフラン達の脱出は成功するかに思えた。 『うーっ!! 逃げちゃだめぇーっ!!!』 ティガれみりゃは、もっていたゆっくりだんご……もとい立ち枯れた木を、 いままさに洞穴の外へ出ようとしていたフラン達に投げつけた。 「「ううーっ!」」 いきおいよく飛んでいった木は、見事フランに命中する。 そして、尖った枝はフラン達に突き刺さり、彼女達を"ゆっくりだんご"の一つにしてしまった。 「「ううっ!!??」」 その光景を見て驚く、他のゆっくりフラン達。 彼女達は、今回の脱出計画がうまくいき次第、同様の手でこの洞穴から抜け出そうと考えていた。 『だぁーめぇぇぇ! ふりゃんはれみりゃとあそぶのぉぉっ!!』 洞穴の中にティガれみりゃの叫びが響き渡る。 『う~~~! 逃げちゃ、めぇ~~なの! はやくもどってくるのぉ!』 ティガれみりゃは、ゆっくりだんごと化したフラン達へ呼びかける。 「う、うぅぅぅぅ……」 「ゆ、ゆっぐり、じねぇぇぇ……」 他ならぬティガれみりゃの手によって、ゆっくりだんごとなったフラン達は、 当然動くこともできず、地獄の苦しみを味わっていた。 極めて高い生命力と再生力を持つゆっくりフランであったが、 数日前にこの洞穴に連れ込まれてからといたものの、食べたのは最初から洞穴内に住んでいたゆっくりや、小動物だけ。 ろくな食事もとらぬまま体を貫かれたフラン達は、本来の再生力も発揮できず、間もなく息を引き取った。 『う~~? ふりゃ~~ん?』 フラン達の様子がおかしいことに、ようやく気付いたティガれみりゃ。 が、時すでに遅く。ゆっくりだんごとなったフランは、二度とティガれみりゃの声に反応することはなかった。 『うぁぁぁぁぁっ! なぁんでだどぉぉぉっっ!?』 数匹とはいえ、フランが死んでしまったことを知り、 ティガれみりゃはこらえていたものを一気に噴出させる。 『うわぁぁぁぁぁぁん!!』 その鳴き声は凄まじく、洞穴を反響して振るわせる。 『しゃくやぁー! しゃくやはなにしてるんだぉー! ふりゃんがぁーーーっ!!』 来るはずもない、遺伝子に刻み込まれた従者の名を連呼するティガれみりゃ。 ドタンと大の字に倒れ込み、仰向けのまま手足をバタバタさせる。 『ひっく、ひっく、ひっく……うぅー…ふりゃーん……』 嗚咽を続けるティガれみりゃ。 『うぅ……うぅ……』 ティガれみりゃの涙は本物であった。 ティガれみりゃには、"ゆっくりフランを自分の巣に閉じこめて愛でようとする"習性があるのだ。 ゆっくりフラン達からすればたまったものではないが、 ティガれみりゃからすれば良かれと思ってやっていることだった。 『……うぅ……うぅ?』 ひっくひっくと肩で泣くティガれみりゃ。 やがて、涙もかれてくると、今度は眉根をへの字にしかめさせた。 『うぅー……泣いたら、おなかがへったどぉー♪』 今までの涙がウソのよう。 すっかりいつも通りの下ぶくれスマイルを作って、自分のお腹具合を心配しだすティガれみりゃ。 れみりゃ種……ひいてはゆっくり全体に見られるこの思考の切り替え・責任転嫁は、 あるいは"辛いことはさっさと忘れる"ことでゆっくりしようという、ゆっくり達なりの知恵なのかもしれない。 『うっうー♪ 今日はひさしぶりにぷっでぃーんが食べたいどぉー♪』 そう言うと、れみりゃは自らの体を起こそうとする。 起こそうとして……違和感を覚える? 『う~、はやくぷっでぃん食べにいくどぉ♪』 せーの! 体を起こそうとするティガれみりゃ。 『う~♪』 よいしょ! 『うーーっ!』 こらしょ! 『うーーっ! うーーーっ!!』 ティガれみりゃは何度も上半身を起こそうと試みる。 しかし、起きあがれるのはせいぜい頭部のみで、 筋肉のついてないお腹はすぐにプルプル震えだし、力尽きてしまう。 ずてーん! 体を起こすことができず、ティガれみりゃは後頭部を地面にぶつける。 『ぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~っ』 後頭部の痛みに、ティガれみりゃは鼻の上のあたりを真っ赤にしながら、声にならない嗚咽をもらす。 その後も何度か起きあがろうとするが、結果は同じだった。 『うわぁぁぁぁん! 起きられないどぉーーーっ!』 泣き出すティガれみりゃ。 ゆっくりゃザウルスにも見られる傾向であるが、 ティガれみりゃもまた、仰向けに倒れてしまうと中々立ち上がることができないのだ。 『しゃくやぁぁぁ! はやくおこしてくれないと、なーいちゃうぞぉーー!』 既に泣いてるって! 洞穴に残されたゆっくりフラン達が、心の中で一斉に突っ込む。 そして、捕食種の本能がそうさせるのか、起きあがれないティガれみりゃを見ると、 ゆっくりフラン達は一斉にティガれみりゃへの攻撃を始めた。 今、一斉攻撃をすればティガれみりゃを倒せると判断したのだ。 「うぅーっ!」 「ゆっくりしねっ!」 「ティガれみりゃはしねっ!」 「ゆっくりしないでしねぇぇ!」 「しねしねしねしねぇぇぇーーっ!」 ゆっくりフラン達の怒濤の攻撃。 噛みつき、体当たりし、にくまんの顔に拳を打ち込み、 レーヴァティンと呼ばれる突起物をガシガシ叩きつける。 これだけの集中攻撃を受ければ、たとえドス種であってもひとたまりもないだろう。 ゆえに、経験したことの無い脅威に対して、本能が誤った判断を下したとしても責めることはできない。 『うぅぅ~~~? ……ふりゃんたち、れみりゃをなぐさめてくれるのぉ?』 フラン達の攻撃を受ければ受けるほど、ティガれみりゃは徐々に泣きやんでいく。 ティガれみりゃに、ふらん達の攻撃は効いていなかった。 それどころか。 『う~~♪ くしゅぐったいどぉ~~♪』 とうとう下ぶくれスマイルを取り戻し、きゃっきゃと喜びはじめてしまった。 「「「うぅーーっ!?」」」 自慢の攻撃が全く効いておらず、流石に驚愕をあらわにする、ゆっくりフラン達。 もし、ティガれみりゃが起きられずに泣いている間、ティガれみりゃに構わず逃げ出していたらなら、 今頃このフラン達は気持の良い満月の夜空を謳歌していたことだろう。 しかし、もう遅い。 「しねっ!しねっ!」 『う~~~?』 ティガれみりゃのにくまん顔に馬乗りになり、拳を打ち続けるゆっくりフラン。 その姿を見たティガれみりゃは、肉まん脳をフル回転させる。 『うー! ひらいめいたどぉー!』 ティガれみりゃは、うんしょ、うんしょと、 苦労しながら体を回転させ、徐々に俯せの姿勢へとなっていく。 その間、ティガれみりゃの体にまとわりついていたフラン達は振り落とされ、 離陸に失敗したものは、そのままティガれみりゃの体に押しつぶされてしまった。 俯せになったティガれみりゃは、両手を使い、上半身を起こす。 と同時に、膝を立て、両手と組み合わせることで立ち上がっていく。 『う~~~~! やったどぉ~~~~!』 バンザーイ!と両手を大きく広げて、立てたことをアピールするティガれみりゃ。 『すっごいどぉー! れみりゃはやっぱり天才だどぉ♪』 「「うううううう……」」 喜びを爆発させるティガれみりゃに対し、 フラン達はせっかくのチャンスを無駄にしてしまったことを悔しがる。 『うっう~うぁうぁ♪ うっう~うぁうぁ♪』 どったばったと手足を動かし、洞穴の中で踊り出すティガれみりゃ。 ティガれみりゃが踊る度に、洞穴が揺れ、天井からは希に小さな石つぶが落ちてくる。 身の危険を感じ、洞穴の奥で一カ所にかたまるゆっくりフラン達。 『ティガ☆れみ☆りゃ☆う~~~♪』 ご自慢のダンスを踊りきり、最高にハイになるティガれみりゃ。 やっぱり自分ってば凄い! かわいいし! かっこいい! 頭もいい! こうまかんのおぜうさまにふさわしい、すてきなれでぃーだ! ティガれみりゃは御機嫌なまま、洞穴のすみっこに固まるフラン達に向き直る。 さぁ、こんどは何をして遊ぼう? そんなことをティガれみりゃが考えた時だった! 「……ぅー」 『うっ?』 ティガれみりゃは、頭の奥の方で、自分を呼ぶ声が聞こえた気がした。 「……ぅーぅー」 まただ。 やっぱり誰かが自分のことを呼んでいる。 だって、あたまのなかで声がするんだもん。 そう結論づけたティガれみりゃは、周囲をきょろきょろ見回したのち、 どったどったと慌てて洞穴の外へと出て行く。 「…う?」 残されたフラン達は、その様子を不思議そうに眺めていた。 洞穴の外。 ティガれみりゃはそらを見上げて目をこらす。 『うー……、うー……、うーっ♪』 空を飛ぶあるものを見つけ、歓声をあげるティガれみりゃ。 空を見上げる視線の先では、うーぱっくの親子が満月の夜空を横断していた。 『う~~♪ まっでぇぇ~~♪』 うーぱっく達を見つけたティガれみりゃは、 そのままうーぱっく達の後を追って歩いていく。 『う~♪ まつんだどぉ~♪ れみりゃもおそらをとぶんだどぉ~♪』 よったよった、どったどった。 よったよった、どったどった。 ティガれみりゃは楽しそうに、うーぱっく達の後を追う。 空を飛ぶうーっぱくと、地面をどすどす歩くティガれみりゃでは、どんどん間の距離が離れていってしまう。 現に、すでにうーぱっく達はれみりゃの視界から消えていた。 しかし、れみりゃには不思議な確信があった。 このままこちらへ歩いていけばよいのだと。 「ぅーぅー」 「ぅーぅー」 「ぅーぅー」 だって、頭の中にあのうーぱっく達の声が聞こえてくるのだから。 そして、この声の先には、だいたい美味しそうなおまんじゅう達がいっぱいいるのだ。 『う~~♪ まっててねぇ~ふりゃ~ん♪』 笑顔で闊歩するティガれみりゃ。 ふと空を見上げると、おしそうな真ん丸お月様が輝いていた。 まるでおまんじゅうみたい。 でも、色はぷっでぃーんに近いかな? そんなことを考えながらティガれみりゃは木々を押し倒していく。 こんなにもお月様が美味しそうだから、歌っちゃおう♪ ティガれみりゃは短くずんぐりむっくりした手足を、うぁうぁと動かす。 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~♪』 一方、その頃。 洞穴に残されたフラン達は、ティガれみりゃがいなことを確認して、月夜へ飛翔を開始していた。 余談だが、その後しばらく、ゆっくりフランによる必要以上のれみりゃ種への虐待が続いたという……。 to be continued 次回予告 『ティガれみりゃ3・(タイトル未定)』 ============================ (あとがき) byティガれみりゃの人 ……とか名乗っておいた方が良いのでしょうか? どうも、前回『ティガれみりゃ』を書いた者ですm(_ _)m とりあえず今回が2回目です。 1回目を書いた時点で、今回の範囲まではほぼ終わっていたので、 連日になってしまいましたが、upさせていただきました。 (少しでも楽しんでいただければ幸いです) その3は……しばらくお時間をいただくことになるかもしれません(汗 なお、作中のティガれみりゃとうーぱっくの関係ですが、 某有名怪獣映画のとある設定のオマージュにだったりしますw ============================ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/766.html
ティガれみりゃ その2 ======================== ≪はじめに≫ 『ティガれみりゃ』の続きになります。 他の作者様の設定や名称を一部使わせていただいております。 パロディネタおよび、自分設定有りです。 虐め……というのとは少し違うかもしれません。 すみません、まだ続きます。 文字数設定の関係上、改行が変な箇所があるかもしれません。 (あまりにも読みづらいようでしたら、修正版をupします) 以上、何卒ご理解・ご容赦ください。 ======================== 2、異常震域 月夜の下に広がる森。 小動物達が俄にざわめきだし、 彼等がさきほどまで寝床にしていた木々が、バキバキと折れていく。 その原因は、全て一体の巨大生物によるものだった。 よったよった、どったどった。 よったよった、どったどった。 短い足で、不器用なステップを踏みながら、 その巨体とは裏腹に、実にゆっくり進んでいく巨大生物。 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~♪』 その巨大生物、通称・ティガれみりゃは、 歌いながら楽しそうに夜の森を往く。 見た目は、中綿たっぷりの、だぶだぶくたくたの恐竜型ぬいぐるみ。 恐竜の口の部分がぱっくり開き、そこにれみりゃ種特有の、憎たらしげな下ぶくれスマイルが覗いている。 だが、その滑稽な見た目に反して、その体は尻尾をあわせれば20メートルにも届かんとする巨大さを誇る。 短い手足をバタバタさせて、「うぅーうぅーうぁうぁ♪」とやるたびに、足下の生物達は生命の危険にさらされる。 それゆえ、数多くの命が暮らすこの森にあっても、 意図的にティガれみりゃに近づこうとする者は、まずいない。 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪ とぉ~ってもぷりちぃ~~ティガれみりゃ~~♪』 本人はといえば、そんなことは気にも留めず、相変わらずの御機嫌ノリノリで森を進む。 いっそさっさと通過するなら、 動物達や森で暮らす他のゆっくり達にとっても、まだマシだった。 けれど、ティガれみりゃにそんな空気を読む力があるはずもなく、 よったよった、えっちらおっちら。木を倒し、ゆっくりを踏みつけ、動物達を脅かして歩いていく。 「ゆゆゆっ! ティガれみりゃはゆっくりしないで、どっかへいってね!」 「ゆぅ~~! おかーしゃん、こわいよぉぉっ!」 ティガれみりゃの足下、逃げ遅れたれいむの親子が、木々の影に隠れていた。 こんな恐い場所からはさっさと逃げ出したかったが、 ティガれみりゃが歩く度に震動が起こり、なぎ倒された木々が倒れてくるせいで、 おちおち移動することもできずにいた。 「おかーしゃーん! おかーしゃーーん!」 「だ、だいじょうだよ! あかちゃんのことは、れいむが守るよ!」 身を寄せ合い、震える親子。 そんな親子の願いが通じたのか、 ティガれみりゃは親子を踏みつけることなく、 そのすぐ横を通過して、森の奥へと向かっていく。 「ゆぅ~~~? なんとか助かったよぉ~~!?」 「やったねぇ~~! おかーしゃーん!」 顔を見合わせ喜びあう、れいむの親子。 だが、次の瞬間。 どっすん! 「ゆべぇぇぇっっ!」 「ゆぐぎゃぁぁぁ!」 ティガれみりゃの尻尾が振り下ろされ、れいむの親子はぺちゃんこに潰される。 残されたのは、地面に貼り付けられた、あんこの染みだけだった。 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~~♪』 もちろん、ティガれみりゃが一々そんなことに気付くはずもない。 ティガれみりゃは、その後も歩き続け、30分後目的地の前で足を止めた。 『う~~、ついたどぉ♪ さっすが、れみりゃ! すらっとのびたあしは、あるくのもはぁやいどぉ~♪』 自分の短足・鈍足を棚に上げ、自画自賛するれみりゃ。 ちなみに、ここまで歩いてきた平均歩行速度は、その巨体からすれば驚くほど遅い時速4kmしかない。 うぁうぁダンスをしながらの歩行とはいえ、この遅さこそ、この突然変異種が"ゆっくり"であることの証ともいえる。 『う~♪ みんなぁ~まっててねぇ~♪』 猫なで声をあげるティガれみりゃ。 ティガれみりゃの目の前は崖になっており、その中の一角に沢山の岩が積み上げられていた。 岩の奥には巨大な洞穴が広がっており、そこがティガれみりゃの巣穴となっていた。 "こーまかんのあるじは、留守のあいだのとじまりもかんぺきだどぉー♪" ティガれみりゃはそう言って、洞穴の入り口に岩を積み上げ、栓をしていたのだ。 『うー、岩はじゃまだどぉ! ぽいするのぽーい♪』 言うや否や、ひょいひょいと岩を持ち上げ、ぽいぽい投げ捨てていくティガれみりゃ。 その岩を積み上げたのが自分自身であることは、既に忘れてしまっているらしい。 『うー♪ あいたどぉ♪』 積み上げられた岩のバリケードは瓦解し、その先に大きな洞穴が姿をみせる。 長年をかけて山の地下水が空けた空洞は、ティガれみりゃが余裕で入れるほどの大きさだ。 『れでぃ~は、しっかりかぎをしめるどぉ♪』 洞穴の中に入ったティガれみりゃは、再び岩を積み上げ、洞穴の入口に栓をしていく。 『うっ? おかしぃーどぉ、岩がたりないどぉー?』 手近な岩を全て積み上げても、洞穴の入り口はまだ半分ほどしか塞がれていなかった。 ついさっき、ティガれみりゃ自身が岩を「ぽぉ~い♪」してしまったためだ。 『う~~! だれか岩をもってきてぇ~~!』 叫ぶが、当然そんな誰かがいるわけもない。 『うー・・・』 ティガれみりゃは、岩をあきらめ、洞穴の奥へと歩を進める。 すると、そこにはティガれみりゃの帰りを"待っていなかった"たくさんのゆっくり達がいた。 「「「うーっ!! ゆっくりしねっ!」」」 『う~♪ ふりゃ~ん、ただいまだどぉ~♪』 ティガれみりゃが満面の笑顔を浮かべた先、 そこには、いるはいるは、胴体付き・無しあわせて100体近いゆっくりフランたちがいた。 「「「しねっ! ふらん達をとじこめるティガはゆっくりしねっ!」」」 笑顔を向けるティガれみりゃに対して、ゆっくりフラン達は明確な敵意を露わにする。 全員が中空に舞い上がり、臨戦態勢をとりながらティガれみりゃを睨み付けている。 『うっう~♪ そんないじわる言っちゃダメなんだどぉ~♪』 その敵意をまるで理解していないのか、 ティガれみりゃは、よったよったとフラン達の下へ近づいていく。 だが、フラン達の集団は、すぅーと静かに移動し、ティガれみりゃが近づいたぶんだけ距離をとる。 『うぅ~~?』 不思議そうに顔を傾けるティガれみりゃ。 額に少し汗を浮かべつつ、今度はお気に入りのフレーズとポーズを決める。 『ぎゃお~♪ いっしょにあそんでくれないと、た~べちゃうぞぉ~♪』 バッチリだ。 ティガれみりゃは自分に惚れ惚れした。 こんなにもかっこよくて、ぷりちぃ~な自分の姿を見せられては、 照れ屋さんなフラン達もメロメロになって、自分に寄ってきてくれるにちがいない。 手を大きく広げて、いつでもフラン達を受け止められるように準備するティガれみりゃ。 ……だが。 「「「…………」」」 ゆっくりフラン達は微動だにせず、軽蔑するような冷たい視線をティガれみりゃに送るだけだった。 『うぅ~~~~……』 ティガれみりゃは困ってしまった。 そして、なんだか鼻の奥が少し熱くなっているのを感じた。 『うー♪ ふりゃーん♪』 すすすっ。 『まつんだどぉ~♪』 すすすっ。 『うっう~うぁうぁ~♪』 すすすっ。 ティガれみりゃは何度となく、フラン達とのスキンシップを試みようとアプローチを繰り返す。 しかし、フラン達は、そんなティガれみりゃに敵意だけを向けて、空中を静かに逃げ回るだけだった。 『うぅぅぅぅ……。なんで、れみりゃをむしするんだどぉ……』 目の端にたまる涙が流れ出さないよう、鼻の上に力を込めてこらえるティガれみりゃ。 その瞬間、ティガれみりゃは大事なことを思い出し、ぱぁーっと顔を輝かせる。 『うー! そうだどぉ! 忘れるところだったどぉ!』 ティガれみりゃはゴソゴソとポケットに手をつっこみ、一本の枯れ木を取り出して掲げた。 『うっうー♪ れみりゃとくせいのおだんご~♪ とぉーってもおいしぃどぉー♪』 ティガれみりゃが掲げたもの。 それは、ちょうど昨晩、ティガれみりゃが山間の窪地に築かれたゆっくり達の集落を遅い、 ゆっくり達を枯れ木に突き刺して作った、れみりゃ印の"とくせいゆっくりだんご"だった。 きっとフラン達はおなかが空いていて、それで遊ぶのを嫌がっているに違いない。 そう結論づけたティガれみりゃは、そのゆっくりだんごをフラン達に向ける。 「「「…………」」」 しかし、フラン達は何の反応も示さなかった。 それもそのはず。 本来、生粋の捕食種であるフランは、生きた獲物を捕らえ、嬲り、そして圧倒的な力を誇示しながら食すのだ。 野生の動物がそうであるように、誇り高き捕食者は、生きた獲物にしか興味を示さない。 死んだ獲物を食べるなど、食べ残しで生をなすハイエナか、意地汚い被捕食種ゆっくりくらいのものだ。 少なくとも、このゆっくりフラン達は、その矜持を忘れてはいなかった。 『うぅ? どうしたんだどぉ? おいしぃおかしだどぉ?』 ちっとも興味を示さないフランに、戸惑うティガれみりゃ。 『う~! たべないと、た~べちゃうぞ~!』 おかしなことを口走りつつ、ティガれみりゃは無理矢理ゆっくりだんごをフラン達に近づける。 けれど、フランはゆっくりだんごを食べることはなく、空中からティガれみりゃを睨むだけだった。 「うぅー……どぉーしていうこときいてくれないんだどぉー……」 どっすん! ティガれみりゃは目尻に涙を浮かべながら、地面に座り込む。 その刹那。 何匹からのフランが、この時を待っていたかの如く、 急にスピードを上げて飛行を開始した。 目指すは、この洞穴の出口! このフラン達は、空腹にも耐えながら、 ティガれみりゃに隙ができるこのタイミングを狙っていた。 「「うーっ!!」」 赤い弾丸となって、洞穴の暗闇を裂くフラン達。 『うーっ!?』 遅れながらも、数匹のフランが脱走しようとしていることに気付くティガれみりゃ。 しかし、いくら巨大なティガれみりゃといえ、敏捷性は小型のゆっくりフラン達の方が上。 ゆっくりフラン達の脱出は成功するかに思えた。 『うーっ!! 逃げちゃだめぇーっ!!!』 ティガれみりゃは、もっていたゆっくりだんご……もとい立ち枯れた木を、 いままさに洞穴の外へ出ようとしていたフラン達に投げつけた。 「「ううーっ!」」 いきおいよく飛んでいった木は、見事フランに命中する。 そして、尖った枝はフラン達に突き刺さり、彼女達を"ゆっくりだんご"の一つにしてしまった。 「「ううっ!!??」」 その光景を見て驚く、他のゆっくりフラン達。 彼女達は、今回の脱出計画がうまくいき次第、同様の手でこの洞穴から抜け出そうと考えていた。 『だぁーめぇぇぇ! ふりゃんはれみりゃとあそぶのぉぉっ!!』 洞穴の中にティガれみりゃの叫びが響き渡る。 『う~~~! 逃げちゃ、めぇ~~なの! はやくもどってくるのぉ!』 ティガれみりゃは、ゆっくりだんごと化したフラン達へ呼びかける。 「う、うぅぅぅぅ……」 「ゆ、ゆっぐり、じねぇぇぇ……」 他ならぬティガれみりゃの手によって、ゆっくりだんごとなったフラン達は、 当然動くこともできず、地獄の苦しみを味わっていた。 極めて高い生命力と再生力を持つゆっくりフランであったが、 数日前にこの洞穴に連れ込まれてからといたものの、食べたのは最初から洞穴内に住んでいたゆっくりや、小動物だけ。 ろくな食事もとらぬまま体を貫かれたフラン達は、本来の再生力も発揮できず、間もなく息を引き取った。 『う~~? ふりゃ~~ん?』 フラン達の様子がおかしいことに、ようやく気付いたティガれみりゃ。 が、時すでに遅く。ゆっくりだんごとなったフランは、二度とティガれみりゃの声に反応することはなかった。 『うぁぁぁぁぁっ! なぁんでだどぉぉぉっっ!?』 数匹とはいえ、フランが死んでしまったことを知り、 ティガれみりゃはこらえていたものを一気に噴出させる。 『うわぁぁぁぁぁぁん!!』 その鳴き声は凄まじく、洞穴を反響して振るわせる。 『しゃくやぁー! しゃくやはなにしてるんだぉー! ふりゃんがぁーーーっ!!』 来るはずもない、遺伝子に刻み込まれた従者の名を連呼するティガれみりゃ。 ドタンと大の字に倒れ込み、仰向けのまま手足をバタバタさせる。 『ひっく、ひっく、ひっく……うぅー…ふりゃーん……』 嗚咽を続けるティガれみりゃ。 『うぅ……うぅ……』 ティガれみりゃの涙は本物であった。 ティガれみりゃには、"ゆっくりフランを自分の巣に閉じこめて愛でようとする"習性があるのだ。 ゆっくりフラン達からすればたまったものではないが、 ティガれみりゃからすれば良かれと思ってやっていることだった。 『……うぅ……うぅ?』 ひっくひっくと肩で泣くティガれみりゃ。 やがて、涙もかれてくると、今度は眉根をへの字にしかめさせた。 『うぅー……泣いたら、おなかがへったどぉー♪』 今までの涙がウソのよう。 すっかりいつも通りの下ぶくれスマイルを作って、自分のお腹具合を心配しだすティガれみりゃ。 れみりゃ種……ひいてはゆっくり全体に見られるこの思考の切り替え・責任転嫁は、 あるいは"辛いことはさっさと忘れる"ことでゆっくりしようという、ゆっくり達なりの知恵なのかもしれない。 『うっうー♪ 今日はひさしぶりにぷっでぃーんが食べたいどぉー♪』 そう言うと、れみりゃは自らの体を起こそうとする。 起こそうとして……違和感を覚える? 『う~、はやくぷっでぃん食べにいくどぉ♪』 せーの! 体を起こそうとするティガれみりゃ。 『う~♪』 よいしょ! 『うーーっ!』 こらしょ! 『うーーっ! うーーーっ!!』 ティガれみりゃは何度も上半身を起こそうと試みる。 しかし、起きあがれるのはせいぜい頭部のみで、 筋肉のついてないお腹はすぐにプルプル震えだし、力尽きてしまう。 ずてーん! 体を起こすことができず、ティガれみりゃは後頭部を地面にぶつける。 『ぅぅぅぅぅぅぅぅ~~~~っ』 後頭部の痛みに、ティガれみりゃは鼻の上のあたりを真っ赤にしながら、声にならない嗚咽をもらす。 その後も何度か起きあがろうとするが、結果は同じだった。 『うわぁぁぁぁん! 起きられないどぉーーーっ!』 泣き出すティガれみりゃ。 ゆっくりゃザウルスにも見られる傾向であるが、 ティガれみりゃもまた、仰向けに倒れてしまうと中々立ち上がることができないのだ。 『しゃくやぁぁぁ! はやくおこしてくれないと、なーいちゃうぞぉーー!』 既に泣いてるって! 洞穴に残されたゆっくりフラン達が、心の中で一斉に突っ込む。 そして、捕食種の本能がそうさせるのか、起きあがれないティガれみりゃを見ると、 ゆっくりフラン達は一斉にティガれみりゃへの攻撃を始めた。 今、一斉攻撃をすればティガれみりゃを倒せると判断したのだ。 「うぅーっ!」 「ゆっくりしねっ!」 「ティガれみりゃはしねっ!」 「ゆっくりしないでしねぇぇ!」 「しねしねしねしねぇぇぇーーっ!」 ゆっくりフラン達の怒濤の攻撃。 噛みつき、体当たりし、にくまんの顔に拳を打ち込み、 レーヴァティンと呼ばれる突起物をガシガシ叩きつける。 これだけの集中攻撃を受ければ、たとえドス種であってもひとたまりもないだろう。 ゆえに、経験したことの無い脅威に対して、本能が誤った判断を下したとしても責めることはできない。 『うぅぅ~~~? ……ふりゃんたち、れみりゃをなぐさめてくれるのぉ?』 フラン達の攻撃を受ければ受けるほど、ティガれみりゃは徐々に泣きやんでいく。 ティガれみりゃに、ふらん達の攻撃は効いていなかった。 それどころか。 『う~~♪ くしゅぐったいどぉ~~♪』 とうとう下ぶくれスマイルを取り戻し、きゃっきゃと喜びはじめてしまった。 「「「うぅーーっ!?」」」 自慢の攻撃が全く効いておらず、流石に驚愕をあらわにする、ゆっくりフラン達。 もし、ティガれみりゃが起きられずに泣いている間、ティガれみりゃに構わず逃げ出していたらなら、 今頃このフラン達は気持の良い満月の夜空を謳歌していたことだろう。 しかし、もう遅い。 「しねっ!しねっ!」 『う~~~?』 ティガれみりゃのにくまん顔に馬乗りになり、拳を打ち続けるゆっくりフラン。 その姿を見たティガれみりゃは、肉まん脳をフル回転させる。 『うー! ひらいめいたどぉー!』 ティガれみりゃは、うんしょ、うんしょと、 苦労しながら体を回転させ、徐々に俯せの姿勢へとなっていく。 その間、ティガれみりゃの体にまとわりついていたフラン達は振り落とされ、 離陸に失敗したものは、そのままティガれみりゃの体に押しつぶされてしまった。 俯せになったティガれみりゃは、両手を使い、上半身を起こす。 と同時に、膝を立て、両手と組み合わせることで立ち上がっていく。 『う~~~~! やったどぉ~~~~!』 バンザーイ!と両手を大きく広げて、立てたことをアピールするティガれみりゃ。 『すっごいどぉー! れみりゃはやっぱり天才だどぉ♪』 「「うううううう……」」 喜びを爆発させるティガれみりゃに対し、 フラン達はせっかくのチャンスを無駄にしてしまったことを悔しがる。 『うっう~うぁうぁ♪ うっう~うぁうぁ♪』 どったばったと手足を動かし、洞穴の中で踊り出すティガれみりゃ。 ティガれみりゃが踊る度に、洞穴が揺れ、天井からは希に小さな石つぶが落ちてくる。 身の危険を感じ、洞穴の奥で一カ所にかたまるゆっくりフラン達。 『ティガ☆れみ☆りゃ☆う~~~♪』 ご自慢のダンスを踊りきり、最高にハイになるティガれみりゃ。 やっぱり自分ってば凄い! かわいいし! かっこいい! 頭もいい! こうまかんのおぜうさまにふさわしい、すてきなれでぃーだ! ティガれみりゃは御機嫌なまま、洞穴のすみっこに固まるフラン達に向き直る。 さぁ、こんどは何をして遊ぼう? そんなことをティガれみりゃが考えた時だった! 「……ぅー」 『うっ?』 ティガれみりゃは、頭の奥の方で、自分を呼ぶ声が聞こえた気がした。 「……ぅーぅー」 まただ。 やっぱり誰かが自分のことを呼んでいる。 だって、あたまのなかで声がするんだもん。 そう結論づけたティガれみりゃは、周囲をきょろきょろ見回したのち、 どったどったと慌てて洞穴の外へと出て行く。 「…う?」 残されたフラン達は、その様子を不思議そうに眺めていた。 洞穴の外。 ティガれみりゃはそらを見上げて目をこらす。 『うー……、うー……、うーっ♪』 空を飛ぶあるものを見つけ、歓声をあげるティガれみりゃ。 空を見上げる視線の先では、うーぱっくの親子が満月の夜空を横断していた。 『う~~♪ まっでぇぇ~~♪』 うーぱっく達を見つけたティガれみりゃは、 そのままうーぱっく達の後を追って歩いていく。 『う~♪ まつんだどぉ~♪ れみりゃもおそらをとぶんだどぉ~♪』 よったよった、どったどった。 よったよった、どったどった。 ティガれみりゃは楽しそうに、うーぱっく達の後を追う。 空を飛ぶうーっぱくと、地面をどすどす歩くティガれみりゃでは、どんどん間の距離が離れていってしまう。 現に、すでにうーぱっく達はれみりゃの視界から消えていた。 しかし、れみりゃには不思議な確信があった。 このままこちらへ歩いていけばよいのだと。 「ぅーぅー」 「ぅーぅー」 「ぅーぅー」 だって、頭の中にあのうーぱっく達の声が聞こえてくるのだから。 そして、この声の先には、だいたい美味しそうなおまんじゅう達がいっぱいいるのだ。 『う~~♪ まっててねぇ~ふりゃ~ん♪』 笑顔で闊歩するティガれみりゃ。 ふと空を見上げると、おしそうな真ん丸お月様が輝いていた。 まるでおまんじゅうみたい。 でも、色はぷっでぃーんに近いかな? そんなことを考えながらティガれみりゃは木々を押し倒していく。 こんなにもお月様が美味しそうだから、歌っちゃおう♪ ティガれみりゃは短くずんぐりむっくりした手足を、うぁうぁと動かす。 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~♪』 一方、その頃。 洞穴に残されたフラン達は、ティガれみりゃがいなことを確認して、月夜へ飛翔を開始していた。 余談だが、その後しばらく、ゆっくりフランによる必要以上のれみりゃ種への虐待が続いたという……。 to be continued 次回予告 『ティガれみりゃ3・(タイトル未定)』 ============================ (あとがき) byティガれみりゃの人 ……とか名乗っておいた方が良いのでしょうか? どうも、前回『ティガれみりゃ』を書いた者ですm(_ _)m とりあえず今回が2回目です。 1回目を書いた時点で、今回の範囲まではほぼ終わっていたので、 連日になってしまいましたが、upさせていただきました。 (少しでも楽しんでいただければ幸いです) その3は……しばらくお時間をいただくことになるかもしれません(汗 なお、作中のティガれみりゃとうーぱっくの関係ですが、 某有名怪獣映画のとある設定のオマージュにだったりしますw ============================ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/wiki6_alter/pages/257.html
ガルルガシリーズ ガルルガSシリーズ ガルルガシリーズ 部位 名称 防御 火耐 水耐 雷耐 龍耐 装備タイプ スキル 素材 価格 頭 ガルルガヘルム 26 2 0 2 0 両方 切れ味+3 特殊攻撃+2 千里眼+2 黒狼鳥の耳*2 尖ったクチバシ*1 黒狼鳥の甲殻*3 黒狼鳥のたてがみ*2 16750z 胴 ガルルガメイル 26 2 0 2 0 剣士 切れ味+3 特殊攻撃+2 千里眼+1 研ぎ師-3 黒狼鳥の鱗*5 黒狼鳥の甲殻*5 黒狼鳥の翼*1 ゲネポスの皮*4 16750z 腕 ガルルガアーム 26 2 0 2 0 剣士 切れ味+3 特殊攻撃+2 千里眼+2 研ぎ師-2 黒狼鳥の鱗*5 黒狼鳥の甲殻*5 黒狼鳥の翼*1 竜骨【小】 16750z 腰 ガルルガフォールド 26 2 0 2 0 剣士 切れ味+3 特殊攻撃+2 千里眼+2 研ぎ師-2 黒狼鳥の鱗*5 黒狼鳥の甲殻*5 黒狼鳥の翼*1 竜骨【大】 16750z 脚 ガルルガグリーヴ 26 2 0 2 0 剣士 切れ味+3 特殊攻撃+2 千里眼+2 研ぎ師-3 黒狼鳥の鱗*5 黒狼鳥の甲殻*5 黒狼鳥の翼*1 ゲネポスの皮*5 16750z 頭 ガルルガキャップ 14 3 2 3 0 両方 散弾強化+2 体力+2 千里眼+2 調合成功率-1 黒狼鳥の耳*2 尖ったクチバシ*1 黒狼鳥の甲殻*3 黒狼鳥のたてがみ*2 16750z 胴 ガルルガレジスト 14 3 2 3 0 ガンナー 散弾強化+2 体力+2 千里眼+1 調合成功率-4 黒狼鳥の鱗*5 黒狼鳥の甲殻*5 黒狼鳥の翼*1 ゲネポスの皮*4 16750z 腕 ガルルガガード 14 3 2 3 0 ガンナー 散弾強化+2 体力+2 千里眼+2 調合成功率-3 黒狼鳥の鱗*5 黒狼鳥の甲殻*5 黒狼鳥の翼*1 竜骨【小】 16750z 腰 ガルルガコート 14 3 2 3 0 ガンナー 散弾強化+2 体力+2 千里眼+2 調合成功率-2 黒狼鳥の鱗*5 黒狼鳥の甲殻*5 黒狼鳥の翼*1 竜骨【大】 16750z 脚 ガルルガレギンス 14 3 2 3 0 ガンナー 散弾強化+2 体力+2 千里眼+2 調合成功率-2 黒狼鳥の鱗*5 黒狼鳥の甲殻*5 黒狼鳥の翼*1 ゲネポスの皮*5 16750z 上へ戻る ガルルガシリーズ ガルルガSシリーズ ガルルガSシリーズ 部位 名称 防御 火耐 水耐 雷耐 龍耐 装備タイプ スキル 素材 価格 頭 ガルルガSヘルム 36 2 0 2 0 両方 切れ味+3 聴覚保護+2 千里眼+2 回復-1 イカしたクチバシ*1 黒狼鳥の地獄耳*2 黒狼鳥の甲殻*3 黒狼鳥のたてがみ*2 32250z 胴 ガルルガSメイル 36 2 0 2 0 剣士 切れ味+3 聴覚保護+2 千里眼+1 回復-3 黒狼鳥の堅殻*5 黒狼鳥の剛翼*1 黒狼鳥の甲殻*5 ゲネポスの上皮*3 32250z 腕 ガルルガSアーム 36 2 0 2 0 剣士 切れ味+3 聴覚保護+2 千里眼+2 回復-2 黒狼鳥の堅殻*5 黒狼鳥の剛翼*1 黒狼鳥の甲殻*5 堅竜骨*2 32250z 腰 ガルルガSフォールド 36 2 0 2 0 剣士 切れ味+3 聴覚保護+2 千里眼+2 回復-2 黒狼鳥の堅殻*5 黒狼鳥の剛翼*1 黒狼鳥の甲殻*5 堅竜骨*1 32250z 脚 ガルルガSグリーヴ 36 2 0 2 0 剣士 切れ味+3 聴覚保護+3 千里眼+2 回復-3 黒狼鳥の堅殻*5 黒狼鳥の剛翼*1 黒狼鳥の甲殻*5 ゲネポスの上皮*5 32250z 頭 ガルルガSキャップ 19 3 2 3 0 両方 通常弾強化+2 特殊攻撃+2 千里眼+2 調合成功-2 イカしたクチバシ*1 黒狼鳥の地獄耳*2 黒狼鳥の甲殻*3 黒狼鳥のたてがみ*2 32250z 胴 ガルルガSレジスト 19 3 2 3 0 ガンナー 通常弾強化+2 特殊攻撃+2 千里眼+1 調合成功-4 黒狼鳥の堅殻*5 黒狼鳥の剛翼*1 黒狼鳥の甲殻*5 ゲネポスの上皮*3 32250z 腕 ガルルガSガード 19 3 2 3 0 ガンナー 調合成功+2 特殊攻撃+2 千里眼+2 調合成功-3 黒狼鳥の堅殻*5 黒狼鳥の剛翼*1 黒狼鳥の甲殻*5 堅竜骨*2 32250z 腰 ガルルガSコート 19 3 2 3 0 ガンナー 通常弾強化+2 特殊攻撃+2 千里眼+2 調合成功-2 黒狼鳥の堅殻*5 黒狼鳥の剛翼*1 黒狼鳥の甲殻*5 堅竜骨*1 32250z 脚 ガルルガSクレギンス 19 3 2 3 0 ガンナー 通常弾強化+2 特殊攻撃+2 千里眼+2 調合成功-2 黒狼鳥の堅殻*5 黒狼鳥の剛翼*1 黒狼鳥の甲殻*5 ゲネポスの上皮*5 32250z 上へ戻る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/789.html
ティガれみりゃ その4 ======================== ≪はじめに≫ 『ティガれみりゃ3』の後編になります。 他の作者様の設定や名称を一部使わせていただいております。 パロディネタおよび、自分設定有りです。 本家東方のキャラの性格口調、壊れ気味です すみません、まだ続きます。 以上、何卒ご理解・ご容赦ください。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 ======================== 4、誇りをかけた試練(後編) 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪』 「ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪」 歌いながら森を往く2匹のゆっくり。 よったよったどたどた歩く、巨大ゆっくり・ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃの頭の上に乗っている、通常サイズのゆっくりゃザウルス。 全長20メートルの、くてくてだぼだぼのヌイグルミ風恐竜。 大きく開かれた口から覗く、れみりゃ種特有の下ぶくれスマイル。 その大きな顔の上の、恐竜の頭部の上では、 ゆっくりゃザウルスが、腹ばいになって、ティガれみりゃにしがみついている。 ゲスまりさに襲われて千切られた手足と尻尾は、もう殆ど回復しきっている。 ニコニコ笑いながら、体全体を左右に揺らしながらリズムをとっている。 『うっう~うぁうぁ~♪』 「うっう~うぁうぁ~♪」 ゆっくりゃザウルス……先だって子供を失った親れみりゃは、 その悲しみを払拭するかの如く、楽しげに歌う。 親れみりゃにとって、ティガれみりゃの存在は、 まさに希望であり、憧れであり、救世主であった。 このティガれみりゃと一緒なら、どんな困難も悲しみも乗り越えられる。 親れみりゃは、巨大なティガれみりゃに揺られながら、かつてない安心と勇気を感じていた。 ティガれみりゃもまた、親れみりゃのことを、 親友のように、妹のように、娘のように愛おしく感じていた。 その巨体故に、他の生物から常に避けられ続けるティガれみりゃにとって、 自分をこの上なく慕ってくれる親れみりゃの存在が、嬉しくて楽しくてたまらなかった。 この温かい気持ちをどう言えばいいのだろう? この胸にこみ上げる幸せをどう表現すればよいのだろう? そんな時、不器用なれみりゃ種がとる行動は一つ。 嬉しい時も、悲しい時も、わき上がる思いをあらわにして。 (歌っちゃおう♪) (踊っちゃおう♪) 『ティガ☆』 「れみ☆」 『りゃ☆』 「うー♪」 『「にぱぁ~~~♪」』 決まったぁー♪ 渾身の「れみりゃ☆うー」が決まり、 ますます幸福感に包まれる2人のれみりゃ。 そんな2人の前に、1人の少女が現れた。 「やぁ! ずいぶんと御機嫌だねぇ~」 少女は空を飛んでいた。 知識のあるゆっくりならば、その時点でその少女が人間ではないこと。 恐い人間よりもさらに恐ろしい、妖怪と呼ばれる存在であることに気付いただろう。 しかし、そんな知識、れみりゃ種に求めるのは酷である。 『うっうー♪ れみりゃはいつでも御機嫌だどぉー♪』 「うー♪ おねぇーさんだぁーれだどぉ?」 屈託無い笑顔で少女とのコミュニケーションに応じる2人のれみりゃ。 「……ふふ、まぁ名乗るほどのものじゃないさ」 そう言って口の端を歪める少女。 『う~? おねぇーさんの角、とぉ~~ってもかっこいいどぉ~~♪』 そう言って、目を輝かせるティガれみりゃ。 角。 そう、少女の頭には、二本の角が生えていた。 れみりゃ達が知るよしも無いが、この少女こそ、 既に幻想郷からは姿を消したといわれていた伝説の種族・"鬼"の一角、 小さな百鬼夜行、伊吹萃香であった。 「それより聞きたいんだけどさ……」 『う~、なんでもきくがいいどぉ♪』 「ゆっくりれみりゃってのは、おまえ達のことであってる?」 『「うーっ♪」』 嬉しそうに反応する、2人のれみりゃ。 『そうだどぉー! れみりゃは~~♪ ティガれみりゃだどぉ~~~♪』 ティガれみりゃは、両手を頭の横に持ち上げ、うぁうぁとリズムを取り出す。 『「うっうーうぁうぁ♪ うっうーうぁぅぁ♪」』 最高に上機嫌なれみりゃ達。 そんなれみりゃ達に、萃香の真意など図れるわけがなかった。 「そりゃよかったよ。おまえ達をさがしていたんだ」 『「う~~?」』 不思議そうに首を傾げる、れみりゃ達。 「そう、おまえ達がほしいんだ」 笑顔のまま屈託なく告げる萃香。 一方、れみりゃ達は、いっぱく置いた後、 両手を自分の頬に充てて、身をよじりだした。 『きゃーきゃー♪ おねぇーさんだいたんなんだどぉーー♪』 「すとれーとなあいのこくはくだどぉーーー♪」 頬を赤くして、きゃーきゃー騒ぐ、れみりゃ達。 れみりゃ達は、萃香の言葉を、プロポーズと勘違いしていた。 「ま、というわけでね、どっちか一人でいいんで、私についてきて欲しいだ」 空高くを指さす萃香。 『「う?」』 意味を理解しかねる、れみりゃ達。 萃香は、山の上の天上の地で、大宴会を開こうとしていた。 しかし、天上の地にあるツマミといえば桃くらいのもの。 やはりここは塩味のもの、お腹にたまるものも欲しい。 腹が減っては夜通しどんちゃん騒ぎもできぬ。である。 そこで、萃香はかねてから噂に聞いていた珍味。 ゆっくりれみりゃの肉まんを探していたのだ。 それも、ただのれみりゃ肉まんではない。 一層珍しく、美味しいとされる、ゆっくりゃザウルスの肉まんをだ。 そんな折、巨大な肉まん……もとい巨大なゆっくりゃザウルスがやって来るのを見つけたのだった。 話に聞いていたのとは、ずいぶんサイズが違うが、 まぁ本人達がれみりゃだと言っているのだから、そうなのだろう。 萃香は納得し、ティガれみりゃ達を連れ去ろうとする。 しかし、それに異を唱えたのは、他ならぬれみりゃ達だった。 「う~~~! イヤだどぉ~~~! れみりゃはもうおうちにかえりたいんだどぉ~~~!」 『う~~~、そうだどぉ~~~! れみりゃたちはおねぇーさんとはいけないんだどぉ』 ティガれみりゃは、親れみりゃをお家(紅魔館)に送り届ける途中であった。 もっとも、2人とも紅魔館の場所など知らず、適当に歌って踊って歩いているだけであったが。 「ふーんそっかぁ……それは困ったな」 ちっとも困った風じゃない顔をして、萃香は腕組みをして考えるフリをする。 「……よし! じゃあこうしよう! 私と勝負して勝った方が負けた方の言うことを聞く!」 明らかに強引な論法。 だが、れみりゃ相手には、このムチャクチャな単純さが功をそうした。 『う~~~、わかったどぉ♪ れみりゃがあいてになるどぉ♪』 「おっ、話がわかるじゃないか! デカイの!」 『そんなに褒められると、さすがに照れてしまうどぉ~~♪』 もじもじと体をよじるティガれみりゃ。 "デカイ"というのは、褒め言葉として捉えるらしい。 『う~♪ れみりゃが勝ったら、おねぇーさんの角が欲しいどぉ♪ それがあれば、れみりゃはさらにぱーふぇくとなれでぃーになれるどぉ♪』 「はいはい」 適当に流す萃香。 「きゃーっ! ティガれみりゃがさらにかっこよくなっちゃうどぉー!」 興奮する親れみりゃ。 ティガれみりゃは、そんな親れみりゃを手に乗せ、少し離れた場所の地面に降ろす。 『あぶないがらぁ~ちっちゃいれみりゃはそこで見ててぇ~♪』 「わかったどぉ! ティガれみりゃ~がんばるんだどぉ♪」 『う~♪ まかせるんだどぉ♪ ちっちゃいれみりゃもおうえんじでねぇ~ん♪』 「うー! まかせとけだどぉ♪」 「やれやれ……そろそろいいかい?」 待ちくたびれて、肩をまわす萃香。 『うーっ、準備おっけぇーだどぉ♪ おねぇーさんなんかイチコロだどぉー!』 「ふーん、はたしてそうかな♪」 萃香は笑みをこぼし、スペルカードを使用する。 鬼神"ミッシングパープルパワー" 『「ううううう~~~~っ!?」』 目を丸くして驚く、ティガれみりゃと親れみりゃ。 小さな人間の少女でしかなかった萃香が、みるみる間に大きくなり、 いまやティガれみりゃと同等か、それより一回り大きい姿になっていた。 『うー♪ おねぇーさんおっききぃどぉー』 自分より一回り多くなった萃香を見上げるティガれみりゃ。 「それじゃ、勝負開始といこうか!」 『うっうー! いっくどぉー♪』 ぎゃぉー! と叫びながら、ティガれみりゃが萃香に突進する。 いや、正しくは、それは突進などと呼べるシロモノではなかった。 どたばたどたばた。 短い手足を振り回しながら、えっちらおっちらやって来るティガれみりゃ。 (……お、遅っ) 萃香は、逆の意味で驚きつつ、 わけもなくティガれみりゃの突進をかわす。 『うっ?』 ドターン。 勢いそのままに前のめりに倒れるティガれみりゃ。 普通のれみりゃ種ならば、ここで泣き叫ぶところだが……。 『う~、ゆだんしちゃったどぉ♪』 ティガれみりゃは、笑顔のまま立ち上がる。 この点こそが、ティガれみりゃ最大の強点であった。 体の大きさや防御力ではない、言わば痛みを痛みとして認識しない超鈍感力。 根拠無きポジティブシンキングと思いこみ、そして実際に鈍い五感と思考の速度。 その自身が置かれた状況に対する"鈍さ"が、痛みや苦しみを和らげ、 いいこと・たのしいことだけを考えさせる。 そんな鈍感力こそが、ティガれみりゃの得た、ゆっくりするための切り札といえる。 『おねぇーさんはつよいからぁー、れみりゃもとっておきを披露するどぉ♪』 「ふーん、とっておきねぇ」 『くらっておどろくどぉ♪』 ティガれみりゃは、萃香に背を向けると、 両手を腰にあて、おしりと尻尾を左右に振り出した。 『ティガれみりゃの~、の☆う☆さ☆つ☆しっぽふりふりぃ~~だどぉ♪』 「きゃぁ~~~! しぇくしぃーーーすぎるどぉ♪」 ティガれみりゃの勇姿を見て、地上の親れみりゃが興奮する。 あんなセクシーな姿を見せられては、 どんな相手もメロメロになってしまわずにはいられない! 顔を紅潮させて叫ぶ親れみりゃは、本気でそう信じていた。 『うっふぅ~~~ん♪ 尻尾ふ~りぃふりぃ~~♪』 尻尾を左右に振りながら、徐々に萃香に近寄っていくティガれみりゃ。 だが、萃香は溜息をつくと、その尻尾をむんずと掴んだ。 『うっ?』 「そぉーら!」 『ううううっ!?』 萃香は尻尾を綱引きのように引っ張り、ティガれみりゃを引き寄せる。 ティガれみりゃは抗おうとジタバタするが、結局萃香の目の前まで引っ張られ、 「う~♪」と反転して萃香の方を向いた瞬間、両脇を掴まれ、空中に持ち上げられてしまった。 『うっうー♪ つかまっちゃったどぉ♪』 まだ余裕なティガれみりゃ。 『う~~~♪ たかいたかぁ~い♪』 いつも以上に高い位置からの眺めに、ご満悦だ。 「すっごいどぉー! ティガれみりゃがおそらをとんでるどぉーー!」 そんなティガれみりゃを見て、興奮する親れみりゃ。 「……はぁ」 ただ一人、萃香だけがテンションを下げていた。 『うー、おねぇーさんはつよくてやさしぃんだどぉ♪ れみりゃのめしつかいにしてあげるどぉ♪』 萃香が自分のために高い高いをしてくれているものと信じるティガれみりゃ。 観戦している親れみりゃにしても、萃香がティガれみりゃの力に恐れをなして、 "こうさんです~あなたがいちばんです~"とあがめているのだと勝手に思いこんでいる。 (もういっか。宴会に遅れてもなんだし) れみりゃ種のペースに巻き込まれているのがバカらしくなった萃香は、 さっさと勝負を決めることにする。 「そりゃ!」 『うっ!?』 抱え上げたティガれみりゃを、背中から地面に叩きつける萃香。 ドシーンと、土煙が舞い上がる。 『う~~~♪ おねぇーさんつよいどぉ♪』 地面に大の字になったまま、萃香を見上げるティガれみりゃ。 思い切り叩きつけたにもかかわらず、まだ笑顔でいるティガれみりゃを見て、 鈍さだけは大したものだと呆れる萃香。 萃香は、ティガれみりゃの上に馬乗りになり、 大の字に広げられたティガれみりゃの腕を両手で押さえつけて固定する。 『うぅ~~♪ おねぇーさんのえっちぃ~~♪』 「きゃー! あかちゃんたぢには、みぜられないどぉー!」 勝手に興奮するティガれみりゃと親れみりゃ。 それに対し、萃香は冷静にティガれみりゃの体を眺めて、吟味する。 こんなやつが本当に絶品珍味なのだろうか? だんだんと不安になってくる萃香。 ゆっくりが出没しはじめたのは最近のことなので、 鬼にしてもゆっくりに関する知識は殆ど持ちあわせていたなかった。 「うーん……いちおう味見してみようかな」 萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔に、そっと顔を近づける。 そして、舌をのばして、ほっぺたを舐め上げた。 『くしゅぐったぁーい♪』 照れるティガれみりゃ。 一方、萃香は口の中に、たしかに肉汁が広がっていくのを感じていた。 (へぇー! こいつの汗、肉汁なんだ!) 妙に感心した萃香は、引き続きティガれみりゃの顔を舐め回す。 最初は嬉し恥ずかし状態だったティガれみりゃだったが、 次第に嫌悪感をあらわにしだす。 『う~~~~、う~~~~』 レロレロレロレロレロレロ。 『うぁ、うぁぁ、うぁうぁうぁ~~~~』 なめ回されていくうちに、奇妙な感覚を覚えるティガれみりゃ。 肉まんの皮がふやけていくのと同時に、顔に適度に振動を与え続けられたことで、 なんともむずかゆい気持にさせられてしまっていた。 そして萃香は、とうとう一つの決断をする。 「う~~ん、思い切って食べてみるか」 肉汁はうまいし、これだけデカければちょっとくらいつまみ食いしても大丈夫だろう。 いや、むしろ宴会の幹事としてはツマミの味を確認しないわけにはいくまい。 萃香はそう己を納得させ、 口角を歪めて、牙をひからせる。 『う~~? れみりゃ、おねぇーさんにたべられちゃうどぉー♪』 顔を紅潮させ、 かぶりを振って、イヤイヤ♪とするティガれみりゃ。 だが、その顔は相変わらずの満面しもぶくれスマイルのままで、むしろ嬉しそうでさえある。 「さっすがティガれみりゃだどぉ♪ あんなにつよいおねぇーさんを、もぉーとりこにしちゃったどぉ♪」 親れみりゃも、何を勘違いしたか興奮気味。 変なところで耳年増なのか、2人のれみりゃは、萃香の「食べちゃう」発言を、 これからいっしょに「すっきりぃ~♪」しようという誘いに受け取ったらしい。 『れみりゃはじめてだからぁ~♪ やさしくしてねぇ~~ん♪』 どこで覚えたのか、恥じらいの台詞を口にするティガれみりゃ。 ちなみに、本当に「すっきり」するのが初めてかどうかは定かでない。 「はいはい、やさしくなっと」 萃香はティガれみりゃの勘違いを軽く受け流すと、 にぃーっと笑った後、徐々に口を開いていき、鬼の牙を煌めかせた。 次の瞬間。 ぱくり。 萃香の小さな(?)口が、 ティガれみりゃの下ぶくれ顔の端にかぶりつき、そのまま一部をえぐりとった。 『「う?」』 何が起こったかわからず、硬直するティガれみりゃと親れみりゃ。 構わずむしゃむしゃ租借し、モチモチとした皮と、上質な肉餡を舌の上で堪能する萃香。 口内にじゅわぁーと肉汁がひろがっていくのにつれて、萃香の顔が輝いていく。 「おっ、おいしぃー!」 パァーと輝く萃香の笑顔。 その笑顔と言葉で、超鈍感力の持ち主たるティガれみりゃも、ようやく事態に気付いた。 おそるおそる、視線を下に向けると、自慢のふくよかな顔の一部が、えぐれていた。 『いっ!』 認識した瞬間、痛みが一気に広がった。 『いだぃぃぃぃぃ!』 泣き出し、ジタバタと体を動かすティガれみりゃ。 だが、ティガれみりりゃの動きは、馬乗りになった萃香によって封じられ、 その場から逃げ出すことは出来ない。 『うぁぁぁぁぁっっ! うぁぁぁぁぁぁっっ!!』 ティガれみりゃは、唯一動かせる顔だけを左右に揺らし、わめき散らす。 『しゃくやぁー! はやくぎでぇぇ! ごぁいひどがいるぅぅぅぅっっ!!』 「ん~? 咲夜ならこないぞ。 今頃は山の上じゃないか?」 『うぞづくなどぉぉぉ! しゃくやはでみりゃが呼べばぎでぐれるどぉぉぉ! でみりゃはおぜうさまだからえらいんだどぉーー! そしたらおまえなんがぁっ!!』 「そりゃお前がアノ吸血鬼だったらそうかもしれないけどねぇ。お前は違うだろ、恐竜さん♪」 『うぞだどぉー! うぞだどぉーー! ぎゃおーーっ! ぎゃおーーーっ!!』 自分が紅魔館のお嬢様でないはずがない! れみりゃ種特有の絶対的矜持を揺るがされ、必死に抵抗するティガれみりゃ。 恐竜と言われて否定するつもりが、「ぎゃおー!」とやってしまうあたりが、 れみりゃ種の限界らしく、それはティガれみりゃといえど例外ではなかった。 一方、そんな苦しむティガれみりゃの姿を見た親れみりゃ。 当初は下ぶくれスマイルのままだった彼女も、 次第に冷や汗がうかびだし、顔が徐々に青くなり、いまではガクガクと小刻みに震えだしている。 親れみりゃは、ティガれみりゃを崇拝し、信じ切っていた。 その崇拝と信頼は、如何にティガれみりゃが劣勢に立たされても揺らぐことはなかった。 萃香に捕まれようと、持ち上げられようと、投げられようと。 ティガれみりゃにとっては何の問題もない。そう期待していた。 現に、ティガれみりゃは笑顔のまま立ち上がったではないか。 やっぱり凄い、きっと自分だったら最初に転んだ時に泣き出してしまっていただろう。 すごい、ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃとそっくりな自分も、きっといつかあんな風に……。 そう、思っていた。 だが、しかし。 今のティガれみりゃの姿は。 動きを封じられ、なすすべなく助けを呼ぶ光景は。 まるで、さきほどゲスまりさに食べられそうになった自分そっくりで……。 崇拝と信頼と憧れで栓をしていた、恐怖と不安がどっと湧き出てきて、 親れみりゃを混乱させる。 「うぁ、うぁ……」 笑顔は自然と消え、 目からは涙が流れ出す。 だめ! ティガれみりゃは負けちゃだめ! じゃないと! じゃないと! 私まで! 「ううううーっ! ティガでみりゃぁぁぁ!! だづんだどぉぉ!! がんばっでだどぉぉぉぉっっ!!!」 号泣し、ろれつの回らないまま叫び続ける親れみりゃ。 けれど、そんな親れみりゃの応援むなしく、 ティガれみりゃは、萃香に食べられ続ける。 『うあぁぁぁぁっっ!! うあぁぁぁぁぁっ! おねがぃぃぃぼぉうやべでぇぇぇぇっっ!!!』 耳を貸さず、萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔をパクパク食べ続ける。 「う~ん、こんなうまい肉まん初めてだよ♪」 「うっ!!」 "肉まん" その単語を聞いて、親れみりゃはビクッと体を硬直させる。 ちがう、ちがう、ちがう! れみりゃは、れみりゃは! 「ちがうどぉぉーーっ!! でみりゃはにぐまんじゃないどぉぉぉぉーーーっ!!」 まるで自分のことのように叫ぶ親れみりゃ。 だが、叫んだその刹那。 暴れるティガれみりゃから飛散した肉まんの小さな欠片が、 大口を開いた親れみりゃの口の中へスッポリと収まった。 「うっぎゃぁ!! ティガでみりゃのおかおぉぉ!!」 嫌悪し、吐き出そうとする親れみりゃ。 ほんの小さな破片とはいえ、崇拝対象の顔を口の中に入れてしまうなんて。 「うーっ! うーっ! ………ううっ!?」 吐き出そうと咳き込むその時、 親れみりゃは、誤ってティガれみりゃの欠片を噛んでしまった。 じゅわぁ~~~と口内に広がるアツアツの肉汁。 「う、うーっ!!?」 そのあまりの肉汁の美味しさに、 親れみりゃは反射的に、ティガれみりゃの欠片を租借しだす。 噛めば噛むほど味が染み出る肉餡の美味しさに、もはや罪悪感もなんのその、 親れみりゃは食べるのを止めることができなくなっていた。 ごっくん。 ティガれみりゃの欠片を堪能し、飲み込む親れみりゃ。 「う~♪ しあわせぇ~~だどぉ~~~♪ こんなにおいじぃにぐまんははじめてだどぉ~~~♪」 そして。 思わず、言ってしまった。 ぷっでぃんとも甲乙つけがたいその美味しさに、 親れみりゃは決して言ってはならないことを言ってしまったのだ。 そのことに、数秒後に気付き、 親れみりゃは震えが止まらなくなった。 ティガれみりゃ、食べちゃった。 とっても美味しかった。 美味しいなんだった? ぷっでぃん?おまんじゅう? ううん、ちがう。 おいしぃおいしぃにくまんさん。 あれ。 ティガれみりゃはおいしぃにくまん? それじゃ、れみりゃは? れみりゃはこーまかんの? おぜうさ? にく? れみりゃは……。 にくま。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」 親れみりゃの中で、決定的な何かが壊れた。 小さな体であげたその悲痛な叫びは、巨大なティガれみりゃと萃香がたてる音によってかき消されていった…。 数分後。 『た、たしゅげでぇぇ……』 既に下ぶくれ顔の三分の一近くを失ったティガれみりゃは、 ブクブクと泡を吹き、白目を向いて、ぴくぴくと体を痙攣させていた。 「……うっ、しまったな」 萃香はハタと我に返り、立ち上がる。 眼下で苦しむティガれみりゃを見つめて苦笑いする萃香。 「調子にのって食べ過ぎた。こんな食べ残しを土産にしちゃ悪いかな…」 とはいえ、この素晴らしい肉まんの味は、是非他の連中にも味わってもらいたいのだけど。 う~ん。と、しばし考える萃香。 すると。 「おや?」 ふと眼下の森をを見ると、そこには目の前でノビている恐竜そっくりな、小さいヤツがいるではないか。 その小さな恐竜は、逃げるでも戦うでもなく、ぼぉーとその場に突っ立ているように見えた。 「そういえばいたな。 あれって、おまえの子供?」 ティガれみりゃに話しかける萃香。 ティガれみりゃは、ずりずりと地面を這いつくばりながら萃香から逃げ出そうとしていた。 「なぁ、ちょっと!」 『は、はぃぃぃ!』 萃香に呼び止められたティガれみりゃは、 這うのを止め、両手で頭を抱えて、ブルブルと震え出す。 『う~~~~っ! う~~~~~~っ!』 やれやれと肩で息を吐く萃香。 この様子では聞くだけ無駄か。 「なぁ、お前…」 『ごめなざぃぃぃぃ!! あなだのかぢですぅぅぅぅう!!』 何を勘違いしたか、ティガれみりゃは萃香の方を向き、 へへぇー、へへぇーと、何度も両手をついて土下座を繰り返し始めた。 「お前、もういいよ。さっさとどっかへ行きなよ」 『は、はぃぃぃぃっ! ありがどぉぉございまずぅぅぅぅ!!』 ティガれみりゃは涙を流し、 そのままずりずりと地面を這い出す。 『うぅ~~~~~~、うぅ~~~~~』 痛くて、辛くて、悲しくて、悔しくて、恐くて、惨めで、 ただただ泣きながら、逃げ去っていくティガれみりゃ。 その後ろ姿を溜息で見送った後、 萃香は元の人間の少女大のサイズに戻り、 森で呆然と立つゆっくりゃザウルス……即ち、 先ほどティガれみりゃの欠片を食べてしまった親れみりゃの下へ降りる。 「あばっ、あぶあっ、あばばばばばばば……!」 親れみりゃの様子は、既に正常を失っていた。 目の焦点を失い、口から泡を吹き、足下に肉汁の水たまりを作って、 よれよれと体を左右に揺らし続けている。 「おい、おまえ!」 萃香が呼ぶと、親れみりゃは、反射的に体を強張らせる。 「はいぃぃっっ! なんでじょぉぉ!?」 じぃーと親れみりゃを眺める萃香。 やはり、先ほどの大きいヤツの子供なのだろうか? そんなことを考えつつ、口を開く。 「おまえも、あのデカイ奴みたいに食べられるんだよね?」 すると、親れみりゃは、 実にストレートな答えを返した。 「そうでずぅぅ! でびりゃばおいじぃにぐまんでずぅぅぅぅぅぅっっっっ!!」 口角から肉汁を飛ばしながら喋る親れみりゃ。 「にぐまんいっばいうむがらぁぁぁ! いじべないでぇぐだじゃいぃぃぃぃぃっっ!!!」 その顔は満面笑顔だが、笑ったままの目尻から大量の涙を流し続けている。 「ふーん、じゃ鬼らしくさらわせてもらおうかな」 よくよく考えれば、こいつ一体いればツマミの肉まんとしては充分すぎる量かもしれない。 そう考えた萃香は、しばらく親れみりゃを物色した後、 ひょいっと親れみりゃを抱え上げ、その場を後にした。 無機物のように抱え上げられた親れみりゃ。 移動中、その顔は常に笑顔であり、ずっと歌を口ずさみ続けていた。 「うぁ~~うぁ~~♪ あばばぁ~~♪ でびりゃばおいじぃ~にぐまんだどぉ~~~♪」 ……数時間後。 『ティ…ガ…ティガ…ティガ……』 息も絶え絶えに地面を這い続けるティガれみりゃ。 萃香に食べられた下ぶくれ顔は、既にかなりの部分が再生している。 だが、いくら表面的な体の傷がなおっても、 再生に栄養をまわしたぶん、体力の消耗は激しかった。 それに、深く心にえぐられた傷はそうそう治るものでもない。 『ティガ…れみ…りゃ……うぅ……』 少しでも気を紛らわせようと、弱々しく口を開くティガれみりゃ。 しかし、いくら歌を歌っても、 その気持は、痛みは、苦しみは、ちっとも晴れはしなかった。 おかしいな。 そうティガれみりゃは感じていた。 ついさっきまで、あんなに楽しく歌ったり踊ったりしていたのに。 あれ、そういえば、誰かといっしょにいたような? おかしいな、だれだっけ? とってもやさしくて、おうたもダンスもじょうずな子だったような。 思い出せないけど、きっとあの子は今頃たのしくおうたをうたっているんだろうな。 また、いっしょにおどりたい、な。 『うぅー…うぅー…うぁ…うぁ……』 森のはずれの湖のほとり。 そこでティガれみりゃは意識を失った。 『…………ZZZ』 それから、どれくらいの時間がたっただろうか? たまたま湖を訪れ休憩する、ゆっくりの一団がいた。 「むっ、むっきゅーーーーーっ!!??」 昏睡するティガれみりゃを見つけて叫んだのは、 かつてティガれみりゃによって、群れを壊滅させられた、あの胴体付きぱちゅりーだった……。 to be continued 次回予告 『ティガれみりゃ5・さらばティガれみりゃ(予定)』 ============================ (あとがき) どうも、ティガれみりゃ第4回です。 今回は、『ティガれみりゃ3』から直接続くエピソードになります。 どうにも肉体的な虐め描写は苦手なのですが、 苦手ゆえに、敢えてこの前後編で挑戦してみました。 如何だったでしょうか? ……それにしても、ただの一発ネタのはずのティガれみりゃも、 随分書いた気がします。とりあえず次回で一区切りつける……予定です。 byティガれみりゃの人 (これって自分で名乗るものなんでしょうか?) ============================ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/459.html
ティガれみりゃ その4 ======================== ≪はじめに≫ 『ティガれみりゃ3』の後編になります。 他の作者様の設定や名称を一部使わせていただいております。 パロディネタおよび、自分設定有りです。 本家東方のキャラの性格口調、壊れ気味です すみません、まだ続きます。 以上、何卒ご理解・ご容赦ください。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 ======================== 4、誇りをかけた試練(後編) 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪』 「ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪」 歌いながら森を往く2匹のゆっくり。 よったよったどたどた歩く、巨大ゆっくり・ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃの頭の上に乗っている、通常サイズのゆっくりゃザウルス。 全長20メートルの、くてくてだぼだぼのヌイグルミ風恐竜。 大きく開かれた口から覗く、れみりゃ種特有の下ぶくれスマイル。 その大きな顔の上の、恐竜の頭部の上では、 ゆっくりゃザウルスが、腹ばいになって、ティガれみりゃにしがみついている。 ゲスまりさに襲われて千切られた手足と尻尾は、もう殆ど回復しきっている。 ニコニコ笑いながら、体全体を左右に揺らしながらリズムをとっている。 『うっう~うぁうぁ~♪』 「うっう~うぁうぁ~♪」 ゆっくりゃザウルス……先だって子供を失った親れみりゃは、 その悲しみを払拭するかの如く、楽しげに歌う。 親れみりゃにとって、ティガれみりゃの存在は、 まさに希望であり、憧れであり、救世主であった。 このティガれみりゃと一緒なら、どんな困難も悲しみも乗り越えられる。 親れみりゃは、巨大なティガれみりゃに揺られながら、かつてない安心と勇気を感じていた。 ティガれみりゃもまた、親れみりゃのことを、 親友のように、妹のように、娘のように愛おしく感じていた。 その巨体故に、他の生物から常に避けられ続けるティガれみりゃにとって、 自分をこの上なく慕ってくれる親れみりゃの存在が、嬉しくて楽しくてたまらなかった。 この温かい気持ちをどう言えばいいのだろう? この胸にこみ上げる幸せをどう表現すればよいのだろう? そんな時、不器用なれみりゃ種がとる行動は一つ。 嬉しい時も、悲しい時も、わき上がる思いをあらわにして。 (歌っちゃおう♪) (踊っちゃおう♪) 『ティガ☆』 「れみ☆」 『りゃ☆』 「うー♪」 『「にぱぁ~~~♪」』 決まったぁー♪ 渾身の「れみりゃ☆うー」が決まり、 ますます幸福感に包まれる2人のれみりゃ。 そんな2人の前に、1人の少女が現れた。 「やぁ! ずいぶんと御機嫌だねぇ~」 少女は空を飛んでいた。 知識のあるゆっくりならば、その時点でその少女が人間ではないこと。 恐い人間よりもさらに恐ろしい、妖怪と呼ばれる存在であることに気付いただろう。 しかし、そんな知識、れみりゃ種に求めるのは酷である。 『うっうー♪ れみりゃはいつでも御機嫌だどぉー♪』 「うー♪ おねぇーさんだぁーれだどぉ?」 屈託無い笑顔で少女とのコミュニケーションに応じる2人のれみりゃ。 「……ふふ、まぁ名乗るほどのものじゃないさ」 そう言って口の端を歪める少女。 『う~? おねぇーさんの角、とぉ~~ってもかっこいいどぉ~~♪』 そう言って、目を輝かせるティガれみりゃ。 角。 そう、少女の頭には、二本の角が生えていた。 れみりゃ達が知るよしも無いが、この少女こそ、 既に幻想郷からは姿を消したといわれていた伝説の種族・"鬼"の一角、 小さな百鬼夜行、伊吹萃香であった。 「それより聞きたいんだけどさ……」 『う~、なんでもきくがいいどぉ♪』 「ゆっくりれみりゃってのは、おまえ達のことであってる?」 『「うーっ♪」』 嬉しそうに反応する、2人のれみりゃ。 『そうだどぉー! れみりゃは~~♪ ティガれみりゃだどぉ~~~♪』 ティガれみりゃは、両手を頭の横に持ち上げ、うぁうぁとリズムを取り出す。 『「うっうーうぁうぁ♪ うっうーうぁぅぁ♪」』 最高に上機嫌なれみりゃ達。 そんなれみりゃ達に、萃香の真意など図れるわけがなかった。 「そりゃよかったよ。おまえ達をさがしていたんだ」 『「う~~?」』 不思議そうに首を傾げる、れみりゃ達。 「そう、おまえ達がほしいんだ」 笑顔のまま屈託なく告げる萃香。 一方、れみりゃ達は、いっぱく置いた後、 両手を自分の頬に充てて、身をよじりだした。 『きゃーきゃー♪ おねぇーさんだいたんなんだどぉーー♪』 「すとれーとなあいのこくはくだどぉーーー♪」 頬を赤くして、きゃーきゃー騒ぐ、れみりゃ達。 れみりゃ達は、萃香の言葉を、プロポーズと勘違いしていた。 「ま、というわけでね、どっちか一人でいいんで、私についてきて欲しいだ」 空高くを指さす萃香。 『「う?」』 意味を理解しかねる、れみりゃ達。 萃香は、山の上の天上の地で、大宴会を開こうとしていた。 しかし、天上の地にあるツマミといえば桃くらいのもの。 やはりここは塩味のもの、お腹にたまるものも欲しい。 腹が減っては夜通しどんちゃん騒ぎもできぬ。である。 そこで、萃香はかねてから噂に聞いていた珍味。 ゆっくりれみりゃの肉まんを探していたのだ。 それも、ただのれみりゃ肉まんではない。 一層珍しく、美味しいとされる、ゆっくりゃザウルスの肉まんをだ。 そんな折、巨大な肉まん……もとい巨大なゆっくりゃザウルスがやって来るのを見つけたのだった。 話に聞いていたのとは、ずいぶんサイズが違うが、 まぁ本人達がれみりゃだと言っているのだから、そうなのだろう。 萃香は納得し、ティガれみりゃ達を連れ去ろうとする。 しかし、それに異を唱えたのは、他ならぬれみりゃ達だった。 「う~~~! イヤだどぉ~~~! れみりゃはもうおうちにかえりたいんだどぉ~~~!」 『う~~~、そうだどぉ~~~! れみりゃたちはおねぇーさんとはいけないんだどぉ』 ティガれみりゃは、親れみりゃをお家(紅魔館)に送り届ける途中であった。 もっとも、2人とも紅魔館の場所など知らず、適当に歌って踊って歩いているだけであったが。 「ふーんそっかぁ……それは困ったな」 ちっとも困った風じゃない顔をして、萃香は腕組みをして考えるフリをする。 「……よし! じゃあこうしよう! 私と勝負して勝った方が負けた方の言うことを聞く!」 明らかに強引な論法。 だが、れみりゃ相手には、このムチャクチャな単純さが功をそうした。 『う~~~、わかったどぉ♪ れみりゃがあいてになるどぉ♪』 「おっ、話がわかるじゃないか! デカイの!」 『そんなに褒められると、さすがに照れてしまうどぉ~~♪』 もじもじと体をよじるティガれみりゃ。 "デカイ"というのは、褒め言葉として捉えるらしい。 『う~♪ れみりゃが勝ったら、おねぇーさんの角が欲しいどぉ♪ それがあれば、れみりゃはさらにぱーふぇくとなれでぃーになれるどぉ♪』 「はいはい」 適当に流す萃香。 「きゃーっ! ティガれみりゃがさらにかっこよくなっちゃうどぉー!」 興奮する親れみりゃ。 ティガれみりゃは、そんな親れみりゃを手に乗せ、少し離れた場所の地面に降ろす。 『あぶないがらぁ~ちっちゃいれみりゃはそこで見ててぇ~♪』 「わかったどぉ! ティガれみりゃ~がんばるんだどぉ♪」 『う~♪ まかせるんだどぉ♪ ちっちゃいれみりゃもおうえんじでねぇ~ん♪』 「うー! まかせとけだどぉ♪」 「やれやれ……そろそろいいかい?」 待ちくたびれて、肩をまわす萃香。 『うーっ、準備おっけぇーだどぉ♪ おねぇーさんなんかイチコロだどぉー!』 「ふーん、はたしてそうかな♪」 萃香は笑みをこぼし、スペルカードを使用する。 鬼神"ミッシングパープルパワー" 『「ううううう~~~~っ!?」』 目を丸くして驚く、ティガれみりゃと親れみりゃ。 小さな人間の少女でしかなかった萃香が、みるみる間に大きくなり、 いまやティガれみりゃと同等か、それより一回り大きい姿になっていた。 『うー♪ おねぇーさんおっききぃどぉー』 自分より一回り多くなった萃香を見上げるティガれみりゃ。 「それじゃ、勝負開始といこうか!」 『うっうー! いっくどぉー♪』 ぎゃぉー! と叫びながら、ティガれみりゃが萃香に突進する。 いや、正しくは、それは突進などと呼べるシロモノではなかった。 どたばたどたばた。 短い手足を振り回しながら、えっちらおっちらやって来るティガれみりゃ。 (……お、遅っ) 萃香は、逆の意味で驚きつつ、 わけもなくティガれみりゃの突進をかわす。 『うっ?』 ドターン。 勢いそのままに前のめりに倒れるティガれみりゃ。 普通のれみりゃ種ならば、ここで泣き叫ぶところだが……。 『う~、ゆだんしちゃったどぉ♪』 ティガれみりゃは、笑顔のまま立ち上がる。 この点こそが、ティガれみりゃ最大の強点であった。 体の大きさや防御力ではない、言わば痛みを痛みとして認識しない超鈍感力。 根拠無きポジティブシンキングと思いこみ、そして実際に鈍い五感と思考の速度。 その自身が置かれた状況に対する"鈍さ"が、痛みや苦しみを和らげ、 いいこと・たのしいことだけを考えさせる。 そんな鈍感力こそが、ティガれみりゃの得た、ゆっくりするための切り札といえる。 『おねぇーさんはつよいからぁー、れみりゃもとっておきを披露するどぉ♪』 「ふーん、とっておきねぇ」 『くらっておどろくどぉ♪』 ティガれみりゃは、萃香に背を向けると、 両手を腰にあて、おしりと尻尾を左右に振り出した。 『ティガれみりゃの~、の☆う☆さ☆つ☆しっぽふりふりぃ~~だどぉ♪』 「きゃぁ~~~! しぇくしぃーーーすぎるどぉ♪」 ティガれみりゃの勇姿を見て、地上の親れみりゃが興奮する。 あんなセクシーな姿を見せられては、 どんな相手もメロメロになってしまわずにはいられない! 顔を紅潮させて叫ぶ親れみりゃは、本気でそう信じていた。 『うっふぅ~~~ん♪ 尻尾ふ~りぃふりぃ~~♪』 尻尾を左右に振りながら、徐々に萃香に近寄っていくティガれみりゃ。 だが、萃香は溜息をつくと、その尻尾をむんずと掴んだ。 『うっ?』 「そぉーら!」 『ううううっ!?』 萃香は尻尾を綱引きのように引っ張り、ティガれみりゃを引き寄せる。 ティガれみりゃは抗おうとジタバタするが、結局萃香の目の前まで引っ張られ、 「う~♪」と反転して萃香の方を向いた瞬間、両脇を掴まれ、空中に持ち上げられてしまった。 『うっうー♪ つかまっちゃったどぉ♪』 まだ余裕なティガれみりゃ。 『う~~~♪ たかいたかぁ~い♪』 いつも以上に高い位置からの眺めに、ご満悦だ。 「すっごいどぉー! ティガれみりゃがおそらをとんでるどぉーー!」 そんなティガれみりゃを見て、興奮する親れみりゃ。 「……はぁ」 ただ一人、萃香だけがテンションを下げていた。 『うー、おねぇーさんはつよくてやさしぃんだどぉ♪ れみりゃのめしつかいにしてあげるどぉ♪』 萃香が自分のために高い高いをしてくれているものと信じるティガれみりゃ。 観戦している親れみりゃにしても、萃香がティガれみりゃの力に恐れをなして、 "こうさんです~あなたがいちばんです~"とあがめているのだと勝手に思いこんでいる。 (もういっか。宴会に遅れてもなんだし) れみりゃ種のペースに巻き込まれているのがバカらしくなった萃香は、 さっさと勝負を決めることにする。 「そりゃ!」 『うっ!?』 抱え上げたティガれみりゃを、背中から地面に叩きつける萃香。 ドシーンと、土煙が舞い上がる。 『う~~~♪ おねぇーさんつよいどぉ♪』 地面に大の字になったまま、萃香を見上げるティガれみりゃ。 思い切り叩きつけたにもかかわらず、まだ笑顔でいるティガれみりゃを見て、 鈍さだけは大したものだと呆れる萃香。 萃香は、ティガれみりゃの上に馬乗りになり、 大の字に広げられたティガれみりゃの腕を両手で押さえつけて固定する。 『うぅ~~♪ おねぇーさんのえっちぃ~~♪』 「きゃー! あかちゃんたぢには、みぜられないどぉー!」 勝手に興奮するティガれみりゃと親れみりゃ。 それに対し、萃香は冷静にティガれみりゃの体を眺めて、吟味する。 こんなやつが本当に絶品珍味なのだろうか? だんだんと不安になってくる萃香。 ゆっくりが出没しはじめたのは最近のことなので、 鬼にしてもゆっくりに関する知識は殆ど持ちあわせていたなかった。 「うーん……いちおう味見してみようかな」 萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔に、そっと顔を近づける。 そして、舌をのばして、ほっぺたを舐め上げた。 『くしゅぐったぁーい♪』 照れるティガれみりゃ。 一方、萃香は口の中に、たしかに肉汁が広がっていくのを感じていた。 (へぇー! こいつの汗、肉汁なんだ!) 妙に感心した萃香は、引き続きティガれみりゃの顔を舐め回す。 最初は嬉し恥ずかし状態だったティガれみりゃだったが、 次第に嫌悪感をあらわにしだす。 『う~~~~、う~~~~』 レロレロレロレロレロレロ。 『うぁ、うぁぁ、うぁうぁうぁ~~~~』 なめ回されていくうちに、奇妙な感覚を覚えるティガれみりゃ。 肉まんの皮がふやけていくのと同時に、顔に適度に振動を与え続けられたことで、 なんともむずかゆい気持にさせられてしまっていた。 そして萃香は、とうとう一つの決断をする。 「う~~ん、思い切って食べてみるか」 肉汁はうまいし、これだけデカければちょっとくらいつまみ食いしても大丈夫だろう。 いや、むしろ宴会の幹事としてはツマミの味を確認しないわけにはいくまい。 萃香はそう己を納得させ、 口角を歪めて、牙をひからせる。 『う~~? れみりゃ、おねぇーさんにたべられちゃうどぉー♪』 顔を紅潮させ、 かぶりを振って、イヤイヤ♪とするティガれみりゃ。 だが、その顔は相変わらずの満面しもぶくれスマイルのままで、むしろ嬉しそうでさえある。 「さっすがティガれみりゃだどぉ♪ あんなにつよいおねぇーさんを、もぉーとりこにしちゃったどぉ♪」 親れみりゃも、何を勘違いしたか興奮気味。 変なところで耳年増なのか、2人のれみりゃは、萃香の「食べちゃう」発言を、 これからいっしょに「すっきりぃ~♪」しようという誘いに受け取ったらしい。 『れみりゃはじめてだからぁ~♪ やさしくしてねぇ~~ん♪』 どこで覚えたのか、恥じらいの台詞を口にするティガれみりゃ。 ちなみに、本当に「すっきり」するのが初めてかどうかは定かでない。 「はいはい、やさしくなっと」 萃香はティガれみりゃの勘違いを軽く受け流すと、 にぃーっと笑った後、徐々に口を開いていき、鬼の牙を煌めかせた。 次の瞬間。 ぱくり。 萃香の小さな(?)口が、 ティガれみりゃの下ぶくれ顔の端にかぶりつき、そのまま一部をえぐりとった。 『「う?」』 何が起こったかわからず、硬直するティガれみりゃと親れみりゃ。 構わずむしゃむしゃ租借し、モチモチとした皮と、上質な肉餡を舌の上で堪能する萃香。 口内にじゅわぁーと肉汁がひろがっていくのにつれて、萃香の顔が輝いていく。 「おっ、おいしぃー!」 パァーと輝く萃香の笑顔。 その笑顔と言葉で、超鈍感力の持ち主たるティガれみりゃも、ようやく事態に気付いた。 おそるおそる、視線を下に向けると、自慢のふくよかな顔の一部が、えぐれていた。 『いっ!』 認識した瞬間、痛みが一気に広がった。 『いだぃぃぃぃぃ!』 泣き出し、ジタバタと体を動かすティガれみりゃ。 だが、ティガれみりりゃの動きは、馬乗りになった萃香によって封じられ、 その場から逃げ出すことは出来ない。 『うぁぁぁぁぁっっ! うぁぁぁぁぁぁっっ!!』 ティガれみりゃは、唯一動かせる顔だけを左右に揺らし、わめき散らす。 『しゃくやぁー! はやくぎでぇぇ! ごぁいひどがいるぅぅぅぅっっ!!』 「ん~? 咲夜ならこないぞ。 今頃は山の上じゃないか?」 『うぞづくなどぉぉぉ! しゃくやはでみりゃが呼べばぎでぐれるどぉぉぉ! でみりゃはおぜうさまだからえらいんだどぉーー! そしたらおまえなんがぁっ!!』 「そりゃお前がアノ吸血鬼だったらそうかもしれないけどねぇ。お前は違うだろ、恐竜さん♪」 『うぞだどぉー! うぞだどぉーー! ぎゃおーーっ! ぎゃおーーーっ!!』 自分が紅魔館のお嬢様でないはずがない! れみりゃ種特有の絶対的矜持を揺るがされ、必死に抵抗するティガれみりゃ。 恐竜と言われて否定するつもりが、「ぎゃおー!」とやってしまうあたりが、 れみりゃ種の限界らしく、それはティガれみりゃといえど例外ではなかった。 一方、そんな苦しむティガれみりゃの姿を見た親れみりゃ。 当初は下ぶくれスマイルのままだった彼女も、 次第に冷や汗がうかびだし、顔が徐々に青くなり、いまではガクガクと小刻みに震えだしている。 親れみりゃは、ティガれみりゃを崇拝し、信じ切っていた。 その崇拝と信頼は、如何にティガれみりゃが劣勢に立たされても揺らぐことはなかった。 萃香に捕まれようと、持ち上げられようと、投げられようと。 ティガれみりゃにとっては何の問題もない。そう期待していた。 現に、ティガれみりゃは笑顔のまま立ち上がったではないか。 やっぱり凄い、きっと自分だったら最初に転んだ時に泣き出してしまっていただろう。 すごい、ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃとそっくりな自分も、きっといつかあんな風に……。 そう、思っていた。 だが、しかし。 今のティガれみりゃの姿は。 動きを封じられ、なすすべなく助けを呼ぶ光景は。 まるで、さきほどゲスまりさに食べられそうになった自分そっくりで……。 崇拝と信頼と憧れで栓をしていた、恐怖と不安がどっと湧き出てきて、 親れみりゃを混乱させる。 「うぁ、うぁ……」 笑顔は自然と消え、 目からは涙が流れ出す。 だめ! ティガれみりゃは負けちゃだめ! じゃないと! じゃないと! 私まで! 「ううううーっ! ティガでみりゃぁぁぁ!! だづんだどぉぉ!! がんばっでだどぉぉぉぉっっ!!!」 号泣し、ろれつの回らないまま叫び続ける親れみりゃ。 けれど、そんな親れみりゃの応援むなしく、 ティガれみりゃは、萃香に食べられ続ける。 『うあぁぁぁぁっっ!! うあぁぁぁぁぁっ! おねがぃぃぃぼぉうやべでぇぇぇぇっっ!!!』 耳を貸さず、萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔をパクパク食べ続ける。 「う~ん、こんなうまい肉まん初めてだよ♪」 「うっ!!」 "肉まん" その単語を聞いて、親れみりゃはビクッと体を硬直させる。 ちがう、ちがう、ちがう! れみりゃは、れみりゃは! 「ちがうどぉぉーーっ!! でみりゃはにぐまんじゃないどぉぉぉぉーーーっ!!」 まるで自分のことのように叫ぶ親れみりゃ。 だが、叫んだその刹那。 暴れるティガれみりゃから飛散した肉まんの小さな欠片が、 大口を開いた親れみりゃの口の中へスッポリと収まった。 「うっぎゃぁ!! ティガでみりゃのおかおぉぉ!!」 嫌悪し、吐き出そうとする親れみりゃ。 ほんの小さな破片とはいえ、崇拝対象の顔を口の中に入れてしまうなんて。 「うーっ! うーっ! ………ううっ!?」 吐き出そうと咳き込むその時、 親れみりゃは、誤ってティガれみりゃの欠片を噛んでしまった。 じゅわぁ~~~と口内に広がるアツアツの肉汁。 「う、うーっ!!?」 そのあまりの肉汁の美味しさに、 親れみりゃは反射的に、ティガれみりゃの欠片を租借しだす。 噛めば噛むほど味が染み出る肉餡の美味しさに、もはや罪悪感もなんのその、 親れみりゃは食べるのを止めることができなくなっていた。 ごっくん。 ティガれみりゃの欠片を堪能し、飲み込む親れみりゃ。 「う~♪ しあわせぇ~~だどぉ~~~♪ こんなにおいじぃにぐまんははじめてだどぉ~~~♪」 そして。 思わず、言ってしまった。 ぷっでぃんとも甲乙つけがたいその美味しさに、 親れみりゃは決して言ってはならないことを言ってしまったのだ。 そのことに、数秒後に気付き、 親れみりゃは震えが止まらなくなった。 ティガれみりゃ、食べちゃった。 とっても美味しかった。 美味しいなんだった? ぷっでぃん?おまんじゅう? ううん、ちがう。 おいしぃおいしぃにくまんさん。 あれ。 ティガれみりゃはおいしぃにくまん? それじゃ、れみりゃは? れみりゃはこーまかんの? おぜうさ? にく? れみりゃは……。 にくま。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」 親れみりゃの中で、決定的な何かが壊れた。 小さな体であげたその悲痛な叫びは、巨大なティガれみりゃと萃香がたてる音によってかき消されていった…。 数分後。 『た、たしゅげでぇぇ……』 既に下ぶくれ顔の三分の一近くを失ったティガれみりゃは、 ブクブクと泡を吹き、白目を向いて、ぴくぴくと体を痙攣させていた。 「……うっ、しまったな」 萃香はハタと我に返り、立ち上がる。 眼下で苦しむティガれみりゃを見つめて苦笑いする萃香。 「調子にのって食べ過ぎた。こんな食べ残しを土産にしちゃ悪いかな…」 とはいえ、この素晴らしい肉まんの味は、是非他の連中にも味わってもらいたいのだけど。 う~ん。と、しばし考える萃香。 すると。 「おや?」 ふと眼下の森をを見ると、そこには目の前でノビている恐竜そっくりな、小さいヤツがいるではないか。 その小さな恐竜は、逃げるでも戦うでもなく、ぼぉーとその場に突っ立ているように見えた。 「そういえばいたな。 あれって、おまえの子供?」 ティガれみりゃに話しかける萃香。 ティガれみりゃは、ずりずりと地面を這いつくばりながら萃香から逃げ出そうとしていた。 「なぁ、ちょっと!」 『は、はぃぃぃ!』 萃香に呼び止められたティガれみりゃは、 這うのを止め、両手で頭を抱えて、ブルブルと震え出す。 『う~~~~っ! う~~~~~~っ!』 やれやれと肩で息を吐く萃香。 この様子では聞くだけ無駄か。 「なぁ、お前…」 『ごめなざぃぃぃぃ!! あなだのかぢですぅぅぅぅう!!』 何を勘違いしたか、ティガれみりゃは萃香の方を向き、 へへぇー、へへぇーと、何度も両手をついて土下座を繰り返し始めた。 「お前、もういいよ。さっさとどっかへ行きなよ」 『は、はぃぃぃぃっ! ありがどぉぉございまずぅぅぅぅ!!』 ティガれみりゃは涙を流し、 そのままずりずりと地面を這い出す。 『うぅ~~~~~~、うぅ~~~~~』 痛くて、辛くて、悲しくて、悔しくて、恐くて、惨めで、 ただただ泣きながら、逃げ去っていくティガれみりゃ。 その後ろ姿を溜息で見送った後、 萃香は元の人間の少女大のサイズに戻り、 森で呆然と立つゆっくりゃザウルス……即ち、 先ほどティガれみりゃの欠片を食べてしまった親れみりゃの下へ降りる。 「あばっ、あぶあっ、あばばばばばばば……!」 親れみりゃの様子は、既に正常を失っていた。 目の焦点を失い、口から泡を吹き、足下に肉汁の水たまりを作って、 よれよれと体を左右に揺らし続けている。 「おい、おまえ!」 萃香が呼ぶと、親れみりゃは、反射的に体を強張らせる。 「はいぃぃっっ! なんでじょぉぉ!?」 じぃーと親れみりゃを眺める萃香。 やはり、先ほどの大きいヤツの子供なのだろうか? そんなことを考えつつ、口を開く。 「おまえも、あのデカイ奴みたいに食べられるんだよね?」 すると、親れみりゃは、 実にストレートな答えを返した。 「そうでずぅぅ! でびりゃばおいじぃにぐまんでずぅぅぅぅぅぅっっっっ!!」 口角から肉汁を飛ばしながら喋る親れみりゃ。 「にぐまんいっばいうむがらぁぁぁ! いじべないでぇぐだじゃいぃぃぃぃぃっっ!!!」 その顔は満面笑顔だが、笑ったままの目尻から大量の涙を流し続けている。 「ふーん、じゃ鬼らしくさらわせてもらおうかな」 よくよく考えれば、こいつ一体いればツマミの肉まんとしては充分すぎる量かもしれない。 そう考えた萃香は、しばらく親れみりゃを物色した後、 ひょいっと親れみりゃを抱え上げ、その場を後にした。 無機物のように抱え上げられた親れみりゃ。 移動中、その顔は常に笑顔であり、ずっと歌を口ずさみ続けていた。 「うぁ~~うぁ~~♪ あばばぁ~~♪ でびりゃばおいじぃ~にぐまんだどぉ~~~♪」 ……数時間後。 『ティ…ガ…ティガ…ティガ……』 息も絶え絶えに地面を這い続けるティガれみりゃ。 萃香に食べられた下ぶくれ顔は、既にかなりの部分が再生している。 だが、いくら表面的な体の傷がなおっても、 再生に栄養をまわしたぶん、体力の消耗は激しかった。 それに、深く心にえぐられた傷はそうそう治るものでもない。 『ティガ…れみ…りゃ……うぅ……』 少しでも気を紛らわせようと、弱々しく口を開くティガれみりゃ。 しかし、いくら歌を歌っても、 その気持は、痛みは、苦しみは、ちっとも晴れはしなかった。 おかしいな。 そうティガれみりゃは感じていた。 ついさっきまで、あんなに楽しく歌ったり踊ったりしていたのに。 あれ、そういえば、誰かといっしょにいたような? おかしいな、だれだっけ? とってもやさしくて、おうたもダンスもじょうずな子だったような。 思い出せないけど、きっとあの子は今頃たのしくおうたをうたっているんだろうな。 また、いっしょにおどりたい、な。 『うぅー…うぅー…うぁ…うぁ……』 森のはずれの湖のほとり。 そこでティガれみりゃは意識を失った。 『…………ZZZ』 それから、どれくらいの時間がたっただろうか? たまたま湖を訪れ休憩する、ゆっくりの一団がいた。 「むっ、むっきゅーーーーーっ!!??」 昏睡するティガれみりゃを見つけて叫んだのは、 かつてティガれみりゃによって、群れを壊滅させられた、あの胴体付きぱちゅりーだった……。 to be continued 次回予告 『ティガれみりゃ5・さらばティガれみりゃ(予定)』 ============================ (あとがき) どうも、ティガれみりゃ第4回です。 今回は、『ティガれみりゃ3』から直接続くエピソードになります。 どうにも肉体的な虐め描写は苦手なのですが、 苦手ゆえに、敢えてこの前後編で挑戦してみました。 如何だったでしょうか? ……それにしても、ただの一発ネタのはずのティガれみりゃも、 随分書いた気がします。とりあえず次回で一区切りつける……予定です。 byティガれみりゃの人 (これって自分で名乗るものなんでしょうか?) ============================ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1015.html
ティガれみりゃ その4 ======================== ≪はじめに≫ 『ティガれみりゃ3』の後編になります。 他の作者様の設定や名称を一部使わせていただいております。 パロディネタおよび、自分設定有りです。 本家東方のキャラの性格口調、壊れ気味です すみません、まだ続きます。 以上、何卒ご理解・ご容赦ください。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 ======================== 4、誇りをかけた試練(後編) 『ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪』 「ティ~ガティガティガ♪ ティガれみりゃ~~♪」 歌いながら森を往く2匹のゆっくり。 よったよったどたどた歩く、巨大ゆっくり・ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃの頭の上に乗っている、通常サイズのゆっくりゃザウルス。 全長20メートルの、くてくてだぼだぼのヌイグルミ風恐竜。 大きく開かれた口から覗く、れみりゃ種特有の下ぶくれスマイル。 その大きな顔の上の、恐竜の頭部の上では、 ゆっくりゃザウルスが、腹ばいになって、ティガれみりゃにしがみついている。 ゲスまりさに襲われて千切られた手足と尻尾は、もう殆ど回復しきっている。 ニコニコ笑いながら、体全体を左右に揺らしながらリズムをとっている。 『うっう~うぁうぁ~♪』 「うっう~うぁうぁ~♪」 ゆっくりゃザウルス……先だって子供を失った親れみりゃは、 その悲しみを払拭するかの如く、楽しげに歌う。 親れみりゃにとって、ティガれみりゃの存在は、 まさに希望であり、憧れであり、救世主であった。 このティガれみりゃと一緒なら、どんな困難も悲しみも乗り越えられる。 親れみりゃは、巨大なティガれみりゃに揺られながら、かつてない安心と勇気を感じていた。 ティガれみりゃもまた、親れみりゃのことを、 親友のように、妹のように、娘のように愛おしく感じていた。 その巨体故に、他の生物から常に避けられ続けるティガれみりゃにとって、 自分をこの上なく慕ってくれる親れみりゃの存在が、嬉しくて楽しくてたまらなかった。 この温かい気持ちをどう言えばいいのだろう? この胸にこみ上げる幸せをどう表現すればよいのだろう? そんな時、不器用なれみりゃ種がとる行動は一つ。 嬉しい時も、悲しい時も、わき上がる思いをあらわにして。 (歌っちゃおう♪) (踊っちゃおう♪) 『ティガ☆』 「れみ☆」 『りゃ☆』 「うー♪」 『「にぱぁ~~~♪」』 決まったぁー♪ 渾身の「れみりゃ☆うー」が決まり、 ますます幸福感に包まれる2人のれみりゃ。 そんな2人の前に、1人の少女が現れた。 「やぁ! ずいぶんと御機嫌だねぇ~」 少女は空を飛んでいた。 知識のあるゆっくりならば、その時点でその少女が人間ではないこと。 恐い人間よりもさらに恐ろしい、妖怪と呼ばれる存在であることに気付いただろう。 しかし、そんな知識、れみりゃ種に求めるのは酷である。 『うっうー♪ れみりゃはいつでも御機嫌だどぉー♪』 「うー♪ おねぇーさんだぁーれだどぉ?」 屈託無い笑顔で少女とのコミュニケーションに応じる2人のれみりゃ。 「……ふふ、まぁ名乗るほどのものじゃないさ」 そう言って口の端を歪める少女。 『う~? おねぇーさんの角、とぉ~~ってもかっこいいどぉ~~♪』 そう言って、目を輝かせるティガれみりゃ。 角。 そう、少女の頭には、二本の角が生えていた。 れみりゃ達が知るよしも無いが、この少女こそ、 既に幻想郷からは姿を消したといわれていた伝説の種族・"鬼"の一角、 小さな百鬼夜行、伊吹萃香であった。 「それより聞きたいんだけどさ……」 『う~、なんでもきくがいいどぉ♪』 「ゆっくりれみりゃってのは、おまえ達のことであってる?」 『「うーっ♪」』 嬉しそうに反応する、2人のれみりゃ。 『そうだどぉー! れみりゃは~~♪ ティガれみりゃだどぉ~~~♪』 ティガれみりゃは、両手を頭の横に持ち上げ、うぁうぁとリズムを取り出す。 『「うっうーうぁうぁ♪ うっうーうぁぅぁ♪」』 最高に上機嫌なれみりゃ達。 そんなれみりゃ達に、萃香の真意など図れるわけがなかった。 「そりゃよかったよ。おまえ達をさがしていたんだ」 『「う~~?」』 不思議そうに首を傾げる、れみりゃ達。 「そう、おまえ達がほしいんだ」 笑顔のまま屈託なく告げる萃香。 一方、れみりゃ達は、いっぱく置いた後、 両手を自分の頬に充てて、身をよじりだした。 『きゃーきゃー♪ おねぇーさんだいたんなんだどぉーー♪』 「すとれーとなあいのこくはくだどぉーーー♪」 頬を赤くして、きゃーきゃー騒ぐ、れみりゃ達。 れみりゃ達は、萃香の言葉を、プロポーズと勘違いしていた。 「ま、というわけでね、どっちか一人でいいんで、私についてきて欲しいだ」 空高くを指さす萃香。 『「う?」』 意味を理解しかねる、れみりゃ達。 萃香は、山の上の天上の地で、大宴会を開こうとしていた。 しかし、天上の地にあるツマミといえば桃くらいのもの。 やはりここは塩味のもの、お腹にたまるものも欲しい。 腹が減っては夜通しどんちゃん騒ぎもできぬ。である。 そこで、萃香はかねてから噂に聞いていた珍味。 ゆっくりれみりゃの肉まんを探していたのだ。 それも、ただのれみりゃ肉まんではない。 一層珍しく、美味しいとされる、ゆっくりゃザウルスの肉まんをだ。 そんな折、巨大な肉まん……もとい巨大なゆっくりゃザウルスがやって来るのを見つけたのだった。 話に聞いていたのとは、ずいぶんサイズが違うが、 まぁ本人達がれみりゃだと言っているのだから、そうなのだろう。 萃香は納得し、ティガれみりゃ達を連れ去ろうとする。 しかし、それに異を唱えたのは、他ならぬれみりゃ達だった。 「う~~~! イヤだどぉ~~~! れみりゃはもうおうちにかえりたいんだどぉ~~~!」 『う~~~、そうだどぉ~~~! れみりゃたちはおねぇーさんとはいけないんだどぉ』 ティガれみりゃは、親れみりゃをお家(紅魔館)に送り届ける途中であった。 もっとも、2人とも紅魔館の場所など知らず、適当に歌って踊って歩いているだけであったが。 「ふーんそっかぁ……それは困ったな」 ちっとも困った風じゃない顔をして、萃香は腕組みをして考えるフリをする。 「……よし! じゃあこうしよう! 私と勝負して勝った方が負けた方の言うことを聞く!」 明らかに強引な論法。 だが、れみりゃ相手には、このムチャクチャな単純さが功をそうした。 『う~~~、わかったどぉ♪ れみりゃがあいてになるどぉ♪』 「おっ、話がわかるじゃないか! デカイの!」 『そんなに褒められると、さすがに照れてしまうどぉ~~♪』 もじもじと体をよじるティガれみりゃ。 "デカイ"というのは、褒め言葉として捉えるらしい。 『う~♪ れみりゃが勝ったら、おねぇーさんの角が欲しいどぉ♪ それがあれば、れみりゃはさらにぱーふぇくとなれでぃーになれるどぉ♪』 「はいはい」 適当に流す萃香。 「きゃーっ! ティガれみりゃがさらにかっこよくなっちゃうどぉー!」 興奮する親れみりゃ。 ティガれみりゃは、そんな親れみりゃを手に乗せ、少し離れた場所の地面に降ろす。 『あぶないがらぁ~ちっちゃいれみりゃはそこで見ててぇ~♪』 「わかったどぉ! ティガれみりゃ~がんばるんだどぉ♪」 『う~♪ まかせるんだどぉ♪ ちっちゃいれみりゃもおうえんじでねぇ~ん♪』 「うー! まかせとけだどぉ♪」 「やれやれ……そろそろいいかい?」 待ちくたびれて、肩をまわす萃香。 『うーっ、準備おっけぇーだどぉ♪ おねぇーさんなんかイチコロだどぉー!』 「ふーん、はたしてそうかな♪」 萃香は笑みをこぼし、スペルカードを使用する。 鬼神"ミッシングパープルパワー" 『「ううううう~~~~っ!?」』 目を丸くして驚く、ティガれみりゃと親れみりゃ。 小さな人間の少女でしかなかった萃香が、みるみる間に大きくなり、 いまやティガれみりゃと同等か、それより一回り大きい姿になっていた。 『うー♪ おねぇーさんおっききぃどぉー』 自分より一回り多くなった萃香を見上げるティガれみりゃ。 「それじゃ、勝負開始といこうか!」 『うっうー! いっくどぉー♪』 ぎゃぉー! と叫びながら、ティガれみりゃが萃香に突進する。 いや、正しくは、それは突進などと呼べるシロモノではなかった。 どたばたどたばた。 短い手足を振り回しながら、えっちらおっちらやって来るティガれみりゃ。 (……お、遅っ) 萃香は、逆の意味で驚きつつ、 わけもなくティガれみりゃの突進をかわす。 『うっ?』 ドターン。 勢いそのままに前のめりに倒れるティガれみりゃ。 普通のれみりゃ種ならば、ここで泣き叫ぶところだが……。 『う~、ゆだんしちゃったどぉ♪』 ティガれみりゃは、笑顔のまま立ち上がる。 この点こそが、ティガれみりゃ最大の強点であった。 体の大きさや防御力ではない、言わば痛みを痛みとして認識しない超鈍感力。 根拠無きポジティブシンキングと思いこみ、そして実際に鈍い五感と思考の速度。 その自身が置かれた状況に対する"鈍さ"が、痛みや苦しみを和らげ、 いいこと・たのしいことだけを考えさせる。 そんな鈍感力こそが、ティガれみりゃの得た、ゆっくりするための切り札といえる。 『おねぇーさんはつよいからぁー、れみりゃもとっておきを披露するどぉ♪』 「ふーん、とっておきねぇ」 『くらっておどろくどぉ♪』 ティガれみりゃは、萃香に背を向けると、 両手を腰にあて、おしりと尻尾を左右に振り出した。 『ティガれみりゃの~、の☆う☆さ☆つ☆しっぽふりふりぃ~~だどぉ♪』 「きゃぁ~~~! しぇくしぃーーーすぎるどぉ♪」 ティガれみりゃの勇姿を見て、地上の親れみりゃが興奮する。 あんなセクシーな姿を見せられては、 どんな相手もメロメロになってしまわずにはいられない! 顔を紅潮させて叫ぶ親れみりゃは、本気でそう信じていた。 『うっふぅ~~~ん♪ 尻尾ふ~りぃふりぃ~~♪』 尻尾を左右に振りながら、徐々に萃香に近寄っていくティガれみりゃ。 だが、萃香は溜息をつくと、その尻尾をむんずと掴んだ。 『うっ?』 「そぉーら!」 『ううううっ!?』 萃香は尻尾を綱引きのように引っ張り、ティガれみりゃを引き寄せる。 ティガれみりゃは抗おうとジタバタするが、結局萃香の目の前まで引っ張られ、 「う~♪」と反転して萃香の方を向いた瞬間、両脇を掴まれ、空中に持ち上げられてしまった。 『うっうー♪ つかまっちゃったどぉ♪』 まだ余裕なティガれみりゃ。 『う~~~♪ たかいたかぁ~い♪』 いつも以上に高い位置からの眺めに、ご満悦だ。 「すっごいどぉー! ティガれみりゃがおそらをとんでるどぉーー!」 そんなティガれみりゃを見て、興奮する親れみりゃ。 「……はぁ」 ただ一人、萃香だけがテンションを下げていた。 『うー、おねぇーさんはつよくてやさしぃんだどぉ♪ れみりゃのめしつかいにしてあげるどぉ♪』 萃香が自分のために高い高いをしてくれているものと信じるティガれみりゃ。 観戦している親れみりゃにしても、萃香がティガれみりゃの力に恐れをなして、 "こうさんです~あなたがいちばんです~"とあがめているのだと勝手に思いこんでいる。 (もういっか。宴会に遅れてもなんだし) れみりゃ種のペースに巻き込まれているのがバカらしくなった萃香は、 さっさと勝負を決めることにする。 「そりゃ!」 『うっ!?』 抱え上げたティガれみりゃを、背中から地面に叩きつける萃香。 ドシーンと、土煙が舞い上がる。 『う~~~♪ おねぇーさんつよいどぉ♪』 地面に大の字になったまま、萃香を見上げるティガれみりゃ。 思い切り叩きつけたにもかかわらず、まだ笑顔でいるティガれみりゃを見て、 鈍さだけは大したものだと呆れる萃香。 萃香は、ティガれみりゃの上に馬乗りになり、 大の字に広げられたティガれみりゃの腕を両手で押さえつけて固定する。 『うぅ~~♪ おねぇーさんのえっちぃ~~♪』 「きゃー! あかちゃんたぢには、みぜられないどぉー!」 勝手に興奮するティガれみりゃと親れみりゃ。 それに対し、萃香は冷静にティガれみりゃの体を眺めて、吟味する。 こんなやつが本当に絶品珍味なのだろうか? だんだんと不安になってくる萃香。 ゆっくりが出没しはじめたのは最近のことなので、 鬼にしてもゆっくりに関する知識は殆ど持ちあわせていたなかった。 「うーん……いちおう味見してみようかな」 萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔に、そっと顔を近づける。 そして、舌をのばして、ほっぺたを舐め上げた。 『くしゅぐったぁーい♪』 照れるティガれみりゃ。 一方、萃香は口の中に、たしかに肉汁が広がっていくのを感じていた。 (へぇー! こいつの汗、肉汁なんだ!) 妙に感心した萃香は、引き続きティガれみりゃの顔を舐め回す。 最初は嬉し恥ずかし状態だったティガれみりゃだったが、 次第に嫌悪感をあらわにしだす。 『う~~~~、う~~~~』 レロレロレロレロレロレロ。 『うぁ、うぁぁ、うぁうぁうぁ~~~~』 なめ回されていくうちに、奇妙な感覚を覚えるティガれみりゃ。 肉まんの皮がふやけていくのと同時に、顔に適度に振動を与え続けられたことで、 なんともむずかゆい気持にさせられてしまっていた。 そして萃香は、とうとう一つの決断をする。 「う~~ん、思い切って食べてみるか」 肉汁はうまいし、これだけデカければちょっとくらいつまみ食いしても大丈夫だろう。 いや、むしろ宴会の幹事としてはツマミの味を確認しないわけにはいくまい。 萃香はそう己を納得させ、 口角を歪めて、牙をひからせる。 『う~~? れみりゃ、おねぇーさんにたべられちゃうどぉー♪』 顔を紅潮させ、 かぶりを振って、イヤイヤ♪とするティガれみりゃ。 だが、その顔は相変わらずの満面しもぶくれスマイルのままで、むしろ嬉しそうでさえある。 「さっすがティガれみりゃだどぉ♪ あんなにつよいおねぇーさんを、もぉーとりこにしちゃったどぉ♪」 親れみりゃも、何を勘違いしたか興奮気味。 変なところで耳年増なのか、2人のれみりゃは、萃香の「食べちゃう」発言を、 これからいっしょに「すっきりぃ~♪」しようという誘いに受け取ったらしい。 『れみりゃはじめてだからぁ~♪ やさしくしてねぇ~~ん♪』 どこで覚えたのか、恥じらいの台詞を口にするティガれみりゃ。 ちなみに、本当に「すっきり」するのが初めてかどうかは定かでない。 「はいはい、やさしくなっと」 萃香はティガれみりゃの勘違いを軽く受け流すと、 にぃーっと笑った後、徐々に口を開いていき、鬼の牙を煌めかせた。 次の瞬間。 ぱくり。 萃香の小さな(?)口が、 ティガれみりゃの下ぶくれ顔の端にかぶりつき、そのまま一部をえぐりとった。 『「う?」』 何が起こったかわからず、硬直するティガれみりゃと親れみりゃ。 構わずむしゃむしゃ租借し、モチモチとした皮と、上質な肉餡を舌の上で堪能する萃香。 口内にじゅわぁーと肉汁がひろがっていくのにつれて、萃香の顔が輝いていく。 「おっ、おいしぃー!」 パァーと輝く萃香の笑顔。 その笑顔と言葉で、超鈍感力の持ち主たるティガれみりゃも、ようやく事態に気付いた。 おそるおそる、視線を下に向けると、自慢のふくよかな顔の一部が、えぐれていた。 『いっ!』 認識した瞬間、痛みが一気に広がった。 『いだぃぃぃぃぃ!』 泣き出し、ジタバタと体を動かすティガれみりゃ。 だが、ティガれみりりゃの動きは、馬乗りになった萃香によって封じられ、 その場から逃げ出すことは出来ない。 『うぁぁぁぁぁっっ! うぁぁぁぁぁぁっっ!!』 ティガれみりゃは、唯一動かせる顔だけを左右に揺らし、わめき散らす。 『しゃくやぁー! はやくぎでぇぇ! ごぁいひどがいるぅぅぅぅっっ!!』 「ん~? 咲夜ならこないぞ。 今頃は山の上じゃないか?」 『うぞづくなどぉぉぉ! しゃくやはでみりゃが呼べばぎでぐれるどぉぉぉ! でみりゃはおぜうさまだからえらいんだどぉーー! そしたらおまえなんがぁっ!!』 「そりゃお前がアノ吸血鬼だったらそうかもしれないけどねぇ。お前は違うだろ、恐竜さん♪」 『うぞだどぉー! うぞだどぉーー! ぎゃおーーっ! ぎゃおーーーっ!!』 自分が紅魔館のお嬢様でないはずがない! れみりゃ種特有の絶対的矜持を揺るがされ、必死に抵抗するティガれみりゃ。 恐竜と言われて否定するつもりが、「ぎゃおー!」とやってしまうあたりが、 れみりゃ種の限界らしく、それはティガれみりゃといえど例外ではなかった。 一方、そんな苦しむティガれみりゃの姿を見た親れみりゃ。 当初は下ぶくれスマイルのままだった彼女も、 次第に冷や汗がうかびだし、顔が徐々に青くなり、いまではガクガクと小刻みに震えだしている。 親れみりゃは、ティガれみりゃを崇拝し、信じ切っていた。 その崇拝と信頼は、如何にティガれみりゃが劣勢に立たされても揺らぐことはなかった。 萃香に捕まれようと、持ち上げられようと、投げられようと。 ティガれみりゃにとっては何の問題もない。そう期待していた。 現に、ティガれみりゃは笑顔のまま立ち上がったではないか。 やっぱり凄い、きっと自分だったら最初に転んだ時に泣き出してしまっていただろう。 すごい、ティガれみりゃ。 そんなティガれみりゃとそっくりな自分も、きっといつかあんな風に……。 そう、思っていた。 だが、しかし。 今のティガれみりゃの姿は。 動きを封じられ、なすすべなく助けを呼ぶ光景は。 まるで、さきほどゲスまりさに食べられそうになった自分そっくりで……。 崇拝と信頼と憧れで栓をしていた、恐怖と不安がどっと湧き出てきて、 親れみりゃを混乱させる。 「うぁ、うぁ……」 笑顔は自然と消え、 目からは涙が流れ出す。 だめ! ティガれみりゃは負けちゃだめ! じゃないと! じゃないと! 私まで! 「ううううーっ! ティガでみりゃぁぁぁ!! だづんだどぉぉ!! がんばっでだどぉぉぉぉっっ!!!」 号泣し、ろれつの回らないまま叫び続ける親れみりゃ。 けれど、そんな親れみりゃの応援むなしく、 ティガれみりゃは、萃香に食べられ続ける。 『うあぁぁぁぁっっ!! うあぁぁぁぁぁっ! おねがぃぃぃぼぉうやべでぇぇぇぇっっ!!!』 耳を貸さず、萃香はティガれみりゃの下ぶくれ顔をパクパク食べ続ける。 「う~ん、こんなうまい肉まん初めてだよ♪」 「うっ!!」 "肉まん" その単語を聞いて、親れみりゃはビクッと体を硬直させる。 ちがう、ちがう、ちがう! れみりゃは、れみりゃは! 「ちがうどぉぉーーっ!! でみりゃはにぐまんじゃないどぉぉぉぉーーーっ!!」 まるで自分のことのように叫ぶ親れみりゃ。 だが、叫んだその刹那。 暴れるティガれみりゃから飛散した肉まんの小さな欠片が、 大口を開いた親れみりゃの口の中へスッポリと収まった。 「うっぎゃぁ!! ティガでみりゃのおかおぉぉ!!」 嫌悪し、吐き出そうとする親れみりゃ。 ほんの小さな破片とはいえ、崇拝対象の顔を口の中に入れてしまうなんて。 「うーっ! うーっ! ………ううっ!?」 吐き出そうと咳き込むその時、 親れみりゃは、誤ってティガれみりゃの欠片を噛んでしまった。 じゅわぁ~~~と口内に広がるアツアツの肉汁。 「う、うーっ!!?」 そのあまりの肉汁の美味しさに、 親れみりゃは反射的に、ティガれみりゃの欠片を租借しだす。 噛めば噛むほど味が染み出る肉餡の美味しさに、もはや罪悪感もなんのその、 親れみりゃは食べるのを止めることができなくなっていた。 ごっくん。 ティガれみりゃの欠片を堪能し、飲み込む親れみりゃ。 「う~♪ しあわせぇ~~だどぉ~~~♪ こんなにおいじぃにぐまんははじめてだどぉ~~~♪」 そして。 思わず、言ってしまった。 ぷっでぃんとも甲乙つけがたいその美味しさに、 親れみりゃは決して言ってはならないことを言ってしまったのだ。 そのことに、数秒後に気付き、 親れみりゃは震えが止まらなくなった。 ティガれみりゃ、食べちゃった。 とっても美味しかった。 美味しいなんだった? ぷっでぃん?おまんじゅう? ううん、ちがう。 おいしぃおいしぃにくまんさん。 あれ。 ティガれみりゃはおいしぃにくまん? それじゃ、れみりゃは? れみりゃはこーまかんの? おぜうさ? にく? れみりゃは……。 にくま。 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」 親れみりゃの中で、決定的な何かが壊れた。 小さな体であげたその悲痛な叫びは、巨大なティガれみりゃと萃香がたてる音によってかき消されていった…。 数分後。 『た、たしゅげでぇぇ……』 既に下ぶくれ顔の三分の一近くを失ったティガれみりゃは、 ブクブクと泡を吹き、白目を向いて、ぴくぴくと体を痙攣させていた。 「……うっ、しまったな」 萃香はハタと我に返り、立ち上がる。 眼下で苦しむティガれみりゃを見つめて苦笑いする萃香。 「調子にのって食べ過ぎた。こんな食べ残しを土産にしちゃ悪いかな…」 とはいえ、この素晴らしい肉まんの味は、是非他の連中にも味わってもらいたいのだけど。 う~ん。と、しばし考える萃香。 すると。 「おや?」 ふと眼下の森をを見ると、そこには目の前でノビている恐竜そっくりな、小さいヤツがいるではないか。 その小さな恐竜は、逃げるでも戦うでもなく、ぼぉーとその場に突っ立ているように見えた。 「そういえばいたな。 あれって、おまえの子供?」 ティガれみりゃに話しかける萃香。 ティガれみりゃは、ずりずりと地面を這いつくばりながら萃香から逃げ出そうとしていた。 「なぁ、ちょっと!」 『は、はぃぃぃ!』 萃香に呼び止められたティガれみりゃは、 這うのを止め、両手で頭を抱えて、ブルブルと震え出す。 『う~~~~っ! う~~~~~~っ!』 やれやれと肩で息を吐く萃香。 この様子では聞くだけ無駄か。 「なぁ、お前…」 『ごめなざぃぃぃぃ!! あなだのかぢですぅぅぅぅう!!』 何を勘違いしたか、ティガれみりゃは萃香の方を向き、 へへぇー、へへぇーと、何度も両手をついて土下座を繰り返し始めた。 「お前、もういいよ。さっさとどっかへ行きなよ」 『は、はぃぃぃぃっ! ありがどぉぉございまずぅぅぅぅ!!』 ティガれみりゃは涙を流し、 そのままずりずりと地面を這い出す。 『うぅ~~~~~~、うぅ~~~~~』 痛くて、辛くて、悲しくて、悔しくて、恐くて、惨めで、 ただただ泣きながら、逃げ去っていくティガれみりゃ。 その後ろ姿を溜息で見送った後、 萃香は元の人間の少女大のサイズに戻り、 森で呆然と立つゆっくりゃザウルス……即ち、 先ほどティガれみりゃの欠片を食べてしまった親れみりゃの下へ降りる。 「あばっ、あぶあっ、あばばばばばばば……!」 親れみりゃの様子は、既に正常を失っていた。 目の焦点を失い、口から泡を吹き、足下に肉汁の水たまりを作って、 よれよれと体を左右に揺らし続けている。 「おい、おまえ!」 萃香が呼ぶと、親れみりゃは、反射的に体を強張らせる。 「はいぃぃっっ! なんでじょぉぉ!?」 じぃーと親れみりゃを眺める萃香。 やはり、先ほどの大きいヤツの子供なのだろうか? そんなことを考えつつ、口を開く。 「おまえも、あのデカイ奴みたいに食べられるんだよね?」 すると、親れみりゃは、 実にストレートな答えを返した。 「そうでずぅぅ! でびりゃばおいじぃにぐまんでずぅぅぅぅぅぅっっっっ!!」 口角から肉汁を飛ばしながら喋る親れみりゃ。 「にぐまんいっばいうむがらぁぁぁ! いじべないでぇぐだじゃいぃぃぃぃぃっっ!!!」 その顔は満面笑顔だが、笑ったままの目尻から大量の涙を流し続けている。 「ふーん、じゃ鬼らしくさらわせてもらおうかな」 よくよく考えれば、こいつ一体いればツマミの肉まんとしては充分すぎる量かもしれない。 そう考えた萃香は、しばらく親れみりゃを物色した後、 ひょいっと親れみりゃを抱え上げ、その場を後にした。 無機物のように抱え上げられた親れみりゃ。 移動中、その顔は常に笑顔であり、ずっと歌を口ずさみ続けていた。 「うぁ~~うぁ~~♪ あばばぁ~~♪ でびりゃばおいじぃ~にぐまんだどぉ~~~♪」 ……数時間後。 『ティ…ガ…ティガ…ティガ……』 息も絶え絶えに地面を這い続けるティガれみりゃ。 萃香に食べられた下ぶくれ顔は、既にかなりの部分が再生している。 だが、いくら表面的な体の傷がなおっても、 再生に栄養をまわしたぶん、体力の消耗は激しかった。 それに、深く心にえぐられた傷はそうそう治るものでもない。 『ティガ…れみ…りゃ……うぅ……』 少しでも気を紛らわせようと、弱々しく口を開くティガれみりゃ。 しかし、いくら歌を歌っても、 その気持は、痛みは、苦しみは、ちっとも晴れはしなかった。 おかしいな。 そうティガれみりゃは感じていた。 ついさっきまで、あんなに楽しく歌ったり踊ったりしていたのに。 あれ、そういえば、誰かといっしょにいたような? おかしいな、だれだっけ? とってもやさしくて、おうたもダンスもじょうずな子だったような。 思い出せないけど、きっとあの子は今頃たのしくおうたをうたっているんだろうな。 また、いっしょにおどりたい、な。 『うぅー…うぅー…うぁ…うぁ……』 森のはずれの湖のほとり。 そこでティガれみりゃは意識を失った。 『…………ZZZ』 それから、どれくらいの時間がたっただろうか? たまたま湖を訪れ休憩する、ゆっくりの一団がいた。 「むっ、むっきゅーーーーーっ!!??」 昏睡するティガれみりゃを見つけて叫んだのは、 かつてティガれみりゃによって、群れを壊滅させられた、あの胴体付きぱちゅりーだった……。 to be continued 次回予告 『ティガれみりゃ5・さらばティガれみりゃ(予定)』 ============================ (あとがき) どうも、ティガれみりゃ第4回です。 今回は、『ティガれみりゃ3』から直接続くエピソードになります。 どうにも肉体的な虐め描写は苦手なのですが、 苦手ゆえに、敢えてこの前後編で挑戦してみました。 如何だったでしょうか? ……それにしても、ただの一発ネタのはずのティガれみりゃも、 随分書いた気がします。とりあえず次回で一区切りつける……予定です。 byティガれみりゃの人 (これって自分で名乗るものなんでしょうか?) ============================ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/wiki6_alter/pages/308.html
大剣 種類別派生表 新武器以外のデータはほぼ全て「MHG」のモノです。 全く違う訳ではないですが、「MHP」になってデータが変更されているモノは多数あります。 「ココが違う」というのを発見された方は可能な限り変更点を修正して下さい。 ご協力お願い致します。 ※武器名が赤字のものは新武器です。 アイアンソード派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 アイアンソード 288 1 1,050 鉄鉱石*3 └アイアンソード改 336 1 1,350 鉄鉱石*2 ├鉄刀【禊】 528 2 1,725 鉄鉱石*10 マカライト鉱石*5 大地の結晶*15 │└鉄刀【神楽】 624 2 2,625 マカライト鉱石*16 大地の結晶*25 │ └斬破刀 720 雷460 3 30,000 マカライト鉱石*35 大地の結晶*50 電気袋*5 │ └斬破刀改 816 雷520 4 22,357 ドラグライト鉱石*25 アルビノの中落ち*2 電気袋10 │ └鬼斬破 960 雷560 6 70,000 カブレライト鉱石*20 大地の結晶*50 電撃袋*10 └バスターソード 384 1 1,650 鉄鉱石*6 大地の結晶*2 └バスターソード改 432 1 2,250 鉄鉱石*8 大地の結晶*3 └バスターブレイド 480 1 2,850 鉄鉱石*25 大地の結晶*10 ├クロームレイザー 912 毒320 5 55,000 ドラグライト鉱石*5 老山龍の逆鱗*1 火竜の逆鱗*1 │└クロームデスレイザー 1008 毒620 7 75,000 老山龍の蒼角*1 火竜の逆鱗*4 雌火竜の逆鱗*4 ├ブレイズブレイド 528 2 3,450 鉄鉱石*10 マカライト鉱石*5 大地の結晶*10 │└ブレイズブレイド改 576 2 4,350 鉄鉱石*10 マカライト鉱石*10 大地の結晶*10 │ ├アッパーブレイズ 624 防+1 2 2,775 マカライト鉱石*7 雌火竜の翼爪*2 火竜の翼爪*4 │ │└アッパーブレイズ改 624 防+2 2 2,775 マカライト鉱石*14 雌火竜の翼爪*4 火竜の翼爪*2 │ └タクティクス 720 防+3 2 7,950 雌火竜の翼爪*20 火竜の翼爪*20 鬼人薬グレート*5 | └ストラテジー 864 防+3 40,000 雌火竜の棘*5 火竜の翼*5 上竜骨*10 └ディフェンダー 528 防+3 2 3,450 鉄鉱石*10 円盤石*5 └センチネル 672 防+10 2 10,950 鉄鉱石*20 円盤石*15 マカライト鉱石*10 ├バルバロイブレイド 624 火840防+20 6 50,000 プラチナチケット*5 獄炎石*2 紅蓮石*8 └ハルバード 864 4 4,875 ドラグライト鉱石*4 鉄鉱石*10 上竜骨*3 ├ジャッジメント 1104 6 40,000 カブレライト鉱石*5 ユニオン鉱石*5 大地の結晶*5 └エクスキューション 864 4 5,775 竜骨【大】*15 鬼人薬グレート*3 ユニオン鉱石*5 ├ダークトーメント 960 4 7,575 達人のドクロ*3 一角竜の背甲*5 一角竜の甲殻*5 │└鎌威太刀 1104 毒320 6 65,000 達人のドクロ*3 雌火竜の上鱗*5 猛毒袋*3 └執行人の大斧 1200 6 70,000 白一角竜の背甲*7 角竜の堅殻*5 のりこねバッタ*10 ※「タクティクス」から「ブレイズブレイド改」へ戻せる ボーンブレイド派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 ボーンブレイド 336 1 1,350 竜骨【小】 └ボーンブレイド改 432 1 2,250 竜骨【小】*3 ├蛇剣【蛇蝎】 528 2 2,850 ドスランポスの爪*3 竜骨【小】*10 ランポスの鱗*5 │├蛇剣【大蛇】 624 2 4,350 ドスランポスの爪*4 竜骨【中】*2 ライトクリスタル*1 ││└蛇剣【蒼牙】 816 6 30,000 ドスランポスの爪*4 竜骨【大】*6 ピュアクリスタル*2 │└蛇剣【銀牙】 672 2 3,075 ドスランポスの爪*4 竜骨【中】*10 ランポスの白鱗片*5 │ └蛇剣【黄金牙】 960 6 40,000 ドスランポスの爪*4 ランポスの白鱗*12 ランポスの白皮*15 └アギト 480 1 2,850 魚竜の顎*1 ランポスの牙*5 └アギト改 528 1 3,450 竜骨【中】*5 ランポスの牙*5 Lリュウノアギト 576 1 4,350 竜骨【中】*7 魚竜の牙*3 ├真・竜ノ顎 1008 6 50,000 堅竜骨*5 桜火竜の翼爪*24 砂竜の桃ヒレ*4 ├レッドウィング 624 火330 2 6,600 火竜の鱗*5 火炎袋*1 火竜の翼爪*4 │└炎剣リオレウス 672 火480 3 21,075 火竜の翼*1 火炎袋*1 火竜の翼爪*4 │ ├焔剣リオレウス 912 火640 6 70,000 火竜の逆鱗*3 爆炎袋*10 火竜の上鱗*4 │ └煌剣リオレウス 816 火740 6 70,000 蒼火竜の紅玉*1 爆炎袋*5 蒼火竜の上鱗*4 └ゴーレムブレイド 624 2 5,250 竜骨【大】*2 竜の牙*5 └ゴーレムブレイド改 672 2 3,075 竜骨【大】*2 角竜の牙*1 モンスターの体液*1 ├ジークムント 864 防+1 3 35,000 真紅の角*2 火竜の甲殻*10 モンスターの体液*5 │└ジークムントG 1152 防+2 7 80,000 火竜の紅玉*1 火竜の堅殻*6 真紅の角*5 ├オベリオン 816 龍180 5 20,000 蒼火竜の甲殻*5 蒼火竜の鱗*8 モンスターの濃汁*3 │└カイザーベース 864 龍200 5 6,150 蒼火竜の逆鱗*1 蒼火竜の翼*3 上竜骨*10 │ └ペイルカイザー 1056 龍230 6 60,000 蒼火竜の堅殻*4 蒼火竜の上鱗*5 蒼火竜の逆鱗*2 └ヴァルキリーブレイド 720 2 3,675 角竜の顎*1 モンスターの体液*2 雌火竜の鱗*2 ├ジークリンデ 816 防+2 3 9,750 雌火竜の甲殻*3 雌火竜の鱗*6 鬼人薬グレート*1 │└ジークリンデG 1104 防+4 7 70,000 雌火竜の紅玉*1 雌火竜の堅殻*3 雌火竜の上鱗*3 └ティタルニア 768 龍220 5 20,000 白銀の角*2 桜火竜の甲殻*10 モンスターの濃汁*5 └ブラッシュデイム 1008 龍380 6 60,000 桜火竜の堅殻*3 桜火竜の逆鱗*1 堅竜骨*3 骨刀【狼牙】派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 骨刀【狼牙】 624 4 5,250 ドラグライト鉱石*5 マカライト鉱石*15 竜の牙*7 上竜骨*2 ├黒刀【零ノ型】 720 防+1 4 4,350 カンタロスの刃羽*2 カンタロスの甲殻*5 鬼人薬*1 │└黒刀【弐ノ型】 912 防+3 4 5,850 カンタロスの刃羽*5 カンタロスの甲殻*10 鬼人薬グレート*1 └骨刀【鮫牙】 720 4 6,150 ドラグライト鉱石*7 魚竜の牙*5 ├骨刀【竜牙】 816 4 4,875 ドラグライト鉱石*5 角竜の牙*7 │├天下無双刀 960 4 50,000 マカライト鉱石*30 角竜の牙*20 魚竜の牙*20 ││└天上天下無双刀 1200 7 100,000 黒龍の剛翼*4 黒龍の邪眼*4 角竜の堅甲*5 │└鬼斬破 960 雷560 6 70,000 カブレライト鉱石*20 大地の結晶*50 電撃袋*10 └龍刀【焔】 768 龍260 5 5,400 老山龍の角*1 紅蓮石*8 勇気の証*2 └龍刀【紅蓮】 912 龍380 5 87,750 老山龍の角*3 勇気の証*5 紅蓮石*20 ├龍刀【火焔】 1008 龍480 7 75,000 老山龍の紅玉*2 勇気の証*5 獄炎石*20 └龍刀【朧火】 864 龍680 7 75,000 老山龍の蒼角*5 勇気の証*5 のりこねバッタ*20 フィンブレイド派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 フィンブレイド 480 水280 4 5,100 ユニオン鉱石*1 水竜のヒレ*3 モンスターの体液*1 上竜骨*2 ├水剣ガノトトス 864 水330 4 6,900 上竜骨*2 水竜のヒレ*5 鬼人薬グレート*2 │└水刃剣ガノトトス 1008 水460 6 55,000 堅竜骨*2 水竜の上鱗*5 水竜の背ヒレ*3 └蒼剣ガノトトス 672 水460 4 7,575 上竜骨*2 翠水竜のヒレ*5 水竜のヒレ*3 └蒼刃剣ガノトトス 816 水670 6 55,000 堅竜骨*2 翠水竜の鱗*5 翠水竜のヒレ*3 ドラゴンキラー派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 ドラゴンキラー 576 龍330 4 25,000 老山龍の逆鱗*1 老山龍の鱗*10 火竜の鱗*10 雌火竜の鱗*10 └ドラゴンマサクゥル 624 龍460 4 35,000 雌火竜の逆鱗*5 火竜の逆鱗*5 └封龍剣【滅一門】(※) 672 龍520 50,000 シルバーチケット*5 竜の牙*99 竜の爪*50 └封龍剣【超滅一門】 768 龍840 65,000 プラチナチケット*5 竜の牙*99 老山龍の蒼角*2 ※ドラゴンマサクゥルに戻せる 凄くさびた大剣派生 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 凄くさびた大剣 240 1,000 さびた塊*1 └さびた大剣 288 5,000 大地の結晶*20 └歴戦の大剣 768 5 15,000 大地の結晶*40 └エンシェントプレート 864 5 40,000 大地の結晶*60 凄く風化した大剣派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 凄く風化した大剣 720 6 1000 太古の塊*1 └風化した大剣 816 6 25,000 大地の結晶*20 └いにしえの大剣 912 7 40,000 大地の結晶*40 └エピタフプレート 1008 7 75,000 大地の結晶*60 骨派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 骨 384 1 600 棒状の骨*1 └大骨 576 1 750 大地の結晶*1 レイトウマグロ派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 レイトウマグロ 480 水330 5 15,000 カジキマグロ*1 クーラードリンク*3 上竜骨*1 └レイトウ本マグロ 576 水800 6 45,000 アイルー食券・松*5 砂竜の背ビレ*6 カジキマグロ*8 ソウルオブキャット派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 ソウルオブキャット 480 麻200 3 2,850 アイルー食券・竹*1 アイルー食券・梅*1 円盤石*10 麻痺袋*2 └カースオブキャット 720 麻400 5 25,000 アイルー食券・松*1 アイルー食券・竹*2 青怪鳥の小耳*5 召雷剣【麒麟】派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 召雷剣【麒麟】 672 雷560 5 25,000 キリンの雷角*7 キリンのたてがみ*2 ゴム質の皮*4 └召雷剣【麒麟王】 816 雷840 7 60,000 キリンの蒼雷尾*4 キリンの蒼角*8 アルビノの唇*2 クロオビブレイド派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 クロオビブレイド 816 防+5 5 14,550 大剣チケット*10 毒怪鳥のコイン*6 岩竜のコイン*9 水竜のコイン*11 └タツジンブレイド 1056 防+8 6 20,550 銀火竜の翼爪*12 毒怪鳥のコイン*6 岩竜のコイン*9 大剣チケット*10 単独完成系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 Gブレイド 1056 5 25,000 グレートストーン*15 マカライト鉱石*5 鉄鉱石*35 堅竜骨*5 セイリュウトウ【烏】 768 5 35,000 黒狼鳥の翼*2 黒狼鳥の甲殻*3 黒狼鳥の尻尾*2 竜骨【大】*2 └セイリュウトウ【狼】 864 7 80,000 黒狼鳥の剛翼*2 黒狼鳥の堅殻*3 黒狼鳥の尻尾*2 生産系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 バスターソード(生産) 384 1 825 マカライト鉱石*3 鉄鉱石*20 大地の結晶*10 クロームレイザー(生産) 912 毒320 5 55,000 老山龍の逆鱗*1 火竜の逆鱗*1 雌火竜の逆鱗*1 ゴールドチケット*10 タクティクス(生産) 816 防+3 3 35,000 シルバーチケット*10 老山龍の大爪*1 火竜の翼爪*1 雌火竜の翼爪*1 斬破刀(生産) 720 雷460 3 30,000 シルバーチケット*10 老山竜の鱗*1 ランゴスタの刃羽*1 カンタロスの刃羽*1 ハルバード(生産) 816 4 4,875 ドラグライト鉱石*8 鉄鉱石*30 竜骨【中】*1 上竜骨*8 アギト(生産) 480 1 1,425 魚竜の顎*1 魚竜の牙*4 竜骨【大】*1 マカライト鉱石*1 天下無双刀(生産) 960 4 50,000 シルバーチケット*15 アルビノの唇*1 巨大なクチバシ*1 角竜の顎*1 龍刀【焔】(生産) 768 龍260 5 5,400 老山龍の角*1 紅蓮石*12 勇気の証*5 カースオブキャット(生産) 720 麻400 5 25,000 アイルー食券・松*4 プラチナチケット*3 鎧竜の翼*2 麻痺袋*10 天上天下無双刀(生産) 1200 7 100,000 黒龍の紅翼*1 黒龍の眼*1 角竜の牙*20 タツジンブレイド(生産) 1056 防+8 6 20,550 銀火竜の翼爪*12 毒怪鳥のコイン*6 岩竜のコイン*9 大剣チケット*10
https://w.atwiki.jp/wiki6_alter/pages/23.html
大剣 種類別派生表 新武器以外のデータはほぼ全て「MHG」のモノです。 全く違う訳ではないですが、「MHP」になってデータが変更されているモノは多数あります。 「ココが違う」というのを発見された方は可能な限り変更点を修正して下さい。 ご協力お願い致します。 ※武器名が赤字のものは新武器です。 アイアンソード派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 アイアンソード 288 1 1,050 鉄鉱石*3 └アイアンソード改 336 1 1,350 鉄鉱石*2 ├鉄刀【禊】 528 2 1,725 鉄鉱石*10 マカライト鉱石*5 大地の結晶*15 │└鉄刀【神楽】 624 2 2,625 マカライト鉱石*16 大地の結晶*25 │ └斬破刀 720 雷460 3 30,000 マカライト鉱石*35 大地の結晶*50 電気袋*5 │ └斬破刀改 816 雷520 4 22,357 ドラグライト鉱石*25 アルビノの中落ち*2 電気袋10 │ └鬼斬破 960 雷560 6 70,000 カブレライト鉱石*20 大地の結晶*50 電撃袋*10 └バスターソード 384 1 1,650 鉄鉱石*6 大地の結晶*2 └バスターソード改 432 1 2,250 鉄鉱石*8 大地の結晶*3 └バスターブレイド 480 1 2,850 鉄鉱石*25 大地の結晶*10 ├クロームレイザー 912 毒320 5 55,000 ドラグライト鉱石*5 老山龍の逆鱗*1 火竜の逆鱗*1 │└クロームデスレイザー 1008 毒620 7 75,000 老山龍の蒼角*1 火竜の逆鱗*4 雌火竜の逆鱗*4 ├ブレイズブレイド 528 2 3,450 鉄鉱石*10 マカライト鉱石*5 大地の結晶*10 │└ブレイズブレイド改 576 2 4,350 鉄鉱石*10 マカライト鉱石*10 大地の結晶*10 │ ├アッパーブレイズ 624 防+1 2 2,775 マカライト鉱石*7 雌火竜の翼爪*2 火竜の翼爪*4 │ │└アッパーブレイズ改 624 防+2 2 2,775 マカライト鉱石*14 雌火竜の翼爪*4 火竜の翼爪*2 │ └タクティクス 720 防+3 2 7,950 雌火竜の翼爪*20 火竜の翼爪*20 鬼人薬グレート*5 | └ストラテジー 864 防+3 40,000 雌火竜の棘*5 火竜の翼*5 上竜骨*10 └ディフェンダー 528 防+3 2 3,450 鉄鉱石*10 円盤石*5 └センチネル 672 防+10 2 10,950 鉄鉱石*20 円盤石*15 マカライト鉱石*10 ├バルバロイブレイド 624 火840 防+20 6 50,000 プラチナチケット*5 獄炎石*2 紅蓮石*8 └ハルバード 864 4 4,875 ドラグライト鉱石*4 鉄鉱石*10 上竜骨*3 ├ジャッジメント 1104 6 40,000 カブレライト鉱石*5 ユニオン鉱石*5 大地の結晶*5 └エクスキューション 864 4 5,775 竜骨【大】*15 鬼人薬グレート*3 ユニオン鉱石*5 ├ダークトーメント 960 4 7,575 達人のドクロ*3 一角竜の背甲*5 一角竜の甲殻*5 │└鎌威太刀 1104 毒320 6 65,000 達人のドクロ*3 雌火竜の上鱗*5 猛毒袋*3 └執行人の大斧 1200 6 70,000 白一角竜の背甲*7 角竜の堅殻*5 のりこねバッタ*10 ※「タクティクス」から「ブレイズブレイド改」へ戻せる ボーンブレイド派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 ボーンブレイド 336 1 1,350 竜骨【小】 └ボーンブレイド改 432 1 2,250 竜骨【小】*3 ├蛇剣【蛇蝎】 528 2 2,850 ドスランポスの爪*3 竜骨【小】*10 ランポスの鱗*5 │├蛇剣【大蛇】 624 2 4,350 ドスランポスの爪*4 竜骨【中】*2 ライトクリスタル*1 ││└蛇剣【蒼牙】 816 6 30,000 ドスランポスの爪*4 竜骨【大】*6 ピュアクリスタル*2 │└蛇剣【銀牙】 672 2 3,075 ドスランポスの爪*4 竜骨【中】*10 ランポスの白鱗片*5 │ └蛇剣【黄金牙】 960 6 40,000 ドスランポスの爪*4 ランポスの白鱗*12 ランポスの白皮*15 └アギト 480 1 2,850 魚竜の顎*1 ランポスの牙*5 └アギト改 528 1 3,450 竜骨【中】*5 ランポスの牙*5 Lリュウノアギト 576 1 4,350 竜骨【中】*7 魚竜の牙*3 ├真・竜ノ顎 1008 6 50,000 堅竜骨*5 桜火竜の翼爪*24 砂竜の桃ヒレ*4 ├レッドウィング 624 火330 2 6,600 火竜の鱗*5 火炎袋*1 火竜の翼爪*4 │└炎剣リオレウス 672 火480 3 21,075 火竜の翼*1 火炎袋*1 火竜の翼爪*4 │ ├焔剣リオレウス 912 火640 6 70,000 火竜の逆鱗*3 爆炎袋*10 火竜の上鱗*4 │ └煌剣リオレウス 816 火740 6 70,000 蒼火竜の紅玉*1 爆炎袋*5 蒼火竜の上鱗*4 └ゴーレムブレイド 624 2 5,250 竜骨【大】*2 竜の牙*5 └ゴーレムブレイド改 672 2 3,075 竜骨【大】*2 角竜の牙*1 モンスターの体液*1 ├ジークムント 864 防+1 3 35,000 真紅の角*2 火竜の甲殻*10 モンスターの体液*5 │└ジークムントG 1152 防+2 7 80,000 火竜の紅玉*1 火竜の堅殻*6 真紅の角*5 ├オベリオン 816 龍180 5 20,000 蒼火竜の甲殻*5 蒼火竜の鱗*8 モンスターの濃汁*3 │└カイザーベース 864 龍200 5 6,150 蒼火竜の逆鱗*1 蒼火竜の翼*3 上竜骨*10 │ └ペイルカイザー 1056 龍230 6 60,000 蒼火竜の堅殻*4 蒼火竜の上鱗*5 蒼火竜の逆鱗*2 └ヴァルキリーブレイド 720 2 3,675 角竜の顎*1 モンスターの体液*2 雌火竜の鱗*2 ├ジークリンデ 816 防+2 3 9,750 雌火竜の甲殻*3 雌火竜の鱗*6 鬼人薬グレート*1 │└ジークリンデG 1104 防+4 7 70,000 雌火竜の紅玉*1 雌火竜の堅殻*3 雌火竜の上鱗*3 └ティタルニア 768 龍220 5 20,000 白銀の角*2 桜火竜の甲殻*10 モンスターの濃汁*5 └ブラッシュデイム 1008 龍380 6 60,000 桜火竜の堅殻*3 桜火竜の逆鱗*1 堅竜骨*3 骨刀【狼牙】派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 骨刀【狼牙】 624 4 5,250 ドラグライト鉱石*5 マカライト鉱石*15 竜の牙*7 上竜骨*2 ├黒刀【零ノ型】 720 防+1 4 4,350 カンタロスの刃羽*2 カンタロスの甲殻*5 鬼人薬*1 │└黒刀【弐ノ型】 912 防+3 4 5,850 カンタロスの刃羽*5 カンタロスの甲殻*10 鬼人薬グレート*1 └骨刀【鮫牙】 720 4 6,150 ドラグライト鉱石*7 魚竜の牙*5 ├骨刀【竜牙】 816 4 4,875 ドラグライト鉱石*5 角竜の牙*7 │├天下無双刀 960 4 50,000 マカライト鉱石*30 角竜の牙*20 魚竜の牙*20 ││└天上天下無双刀 1200 7 100,000 黒龍の剛翼*4 黒龍の邪眼*4 角竜の堅甲*5 │└鬼斬破 960 雷560 6 70,000 カブレライト鉱石*20 大地の結晶*50 電撃袋*10 └龍刀【焔】 768 龍260 5 5,400 老山龍の角*1 紅蓮石*8 勇気の証*2 └龍刀【紅蓮】 912 龍380 5 87,750 老山龍の角*3 勇気の証*5 紅蓮石*20 ├龍刀【火焔】 1008 龍480 7 75,000 老山龍の紅玉*2 勇気の証*5 獄炎石*20 └龍刀【朧火】 864 龍680 7 75,000 老山龍の蒼角*5 勇気の証*5 のりこねバッタ*20 フィンブレイド派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 フィンブレイド 480 水280 4 5,100 ユニオン鉱石*1 水竜のヒレ*3 モンスターの体液*1 上竜骨*2 ├水剣ガノトトス 864 水330 4 6,900 上竜骨*2 水竜のヒレ*5 鬼人薬グレート*2 │└水刃剣ガノトトス 1008 水460 6 55,000 堅竜骨*2 水竜の上鱗*5 水竜の背ヒレ*3 └蒼剣ガノトトス 672 水460 4 7,575 上竜骨*2 翠水竜のヒレ*5 水竜のヒレ*3 └蒼刃剣ガノトトス 816 水670 6 55,000 堅竜骨*2 翠水竜の鱗*5 翠水竜のヒレ*3 ドラゴンキラー派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 ドラゴンキラー 576 龍330 4 25,000 老山龍の逆鱗*1 老山龍の鱗*10 火竜の鱗*10 雌火竜の鱗*10 └ドラゴンマサクゥル 624 龍460 4 35,000 雌火竜の逆鱗*5 火竜の逆鱗*5 └封龍剣【滅一門】(※) 672 龍520 50,000 シルバーチケット*5 竜の牙*99 竜の爪*50 └封龍剣【超滅一門】 768 龍840 65,000 プラチナチケット*5 竜の牙*99 老山龍の蒼角*2 ※ドラゴンマサクゥルに戻せる 凄くさびた大剣派生 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 凄くさびた大剣 240 1,000 さびた塊*1 └さびた大剣 288 5,000 大地の結晶*20 └歴戦の大剣 768 5 15,000 大地の結晶*40 └エンシェントプレート 864 5 40,000 大地の結晶*60 凄く風化した大剣派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 凄く風化した大剣 720 6 1000 太古の塊*1 └風化した大剣 816 6 25,000 大地の結晶*20 └いにしえの大剣 912 7 40,000 大地の結晶*40 └エピタフプレート 1008 7 75,000 大地の結晶*60 骨派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 骨 384 1 600 棒状の骨*1 └大骨 576 1 750 大地の結晶*1 レイトウマグロ派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 レイトウマグロ 480 水330 5 15,000 カジキマグロ*1 クーラードリンク*3 上竜骨*1 └レイトウ本マグロ 576 水800 6 45,000 アイルー食券・松*5 砂竜の背ビレ*6 カジキマグロ*8 ソウルオブキャット派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 ソウルオブキャット 480 麻200 3 2,850 アイルー食券・竹*1 アイルー食券・梅*1 円盤石*10 麻痺袋*2 └カースオブキャット 720 麻400 5 25,000 アイルー食券・松*1 アイルー食券・竹*2 青怪鳥の小耳*5 召雷剣【麒麟】派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 召雷剣【麒麟】 672 雷560 5 25,000 キリンの雷角*7 キリンのたてがみ*2 ゴム質の皮*4 └召雷剣【麒麟王】 816 雷840 7 60,000 キリンの蒼雷尾*4 キリンの蒼角*8 アルビノの唇*2 クロオビブレイド派生系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 クロオビブレイド 816 防+5 5 14,550 大剣チケット*10 毒怪鳥のコイン*6 岩竜のコイン*9 水竜のコイン*11 └タツジンブレイド 1056 防+8 6 20,550 銀火竜の翼爪*12 毒怪鳥のコイン*6 岩竜のコイン*9 大剣チケット*10 単独完成系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 Gブレイド 1056 5 25,000 グレートストーン*15 マカライト鉱石*5 鉄鉱石*35 堅竜骨*5 セイリュウトウ【烏】 768 5 35,000 黒狼鳥の翼*2 黒狼鳥の甲殻*3 黒狼鳥の尻尾*2 竜骨【大】*2 └セイリュウトウ【狼】 864 7 80,000 黒狼鳥の剛翼*2 黒狼鳥の堅殻*3 黒狼鳥の尻尾*2 生産系 名称 攻 追効 レア 値 生産・強化素材 切れ味 切れ味+1 バスターソード(生産) 384 1 825 マカライト鉱石*3 鉄鉱石*20 大地の結晶*10 クロームレイザー(生産) 912 毒320 5 55,000 老山龍の逆鱗*1 火竜の逆鱗*1 雌火竜の逆鱗*1 ゴールドチケット*10 タクティクス(生産) 816 防+3 3 35,000 シルバーチケット*10 老山龍の大爪*1 火竜の翼爪*1 雌火竜の翼爪*1 斬破刀(生産) 720 雷460 3 30,000 シルバーチケット*10 老山竜の鱗*1 ランゴスタの刃羽*1 カンタロスの刃羽*1 ハルバード(生産) 816 4 4,875 ドラグライト鉱石*8 鉄鉱石*30 竜骨【中】*1 上竜骨*8 アギト(生産) 480 1 1,425 魚竜の顎*1 魚竜の牙*4 竜骨【大】*1 マカライト鉱石*1 天下無双刀(生産) 960 4 50,000 シルバーチケット*15 アルビノの唇*1 巨大なクチバシ*1 角竜の顎*1 龍刀【焔】(生産) 768 龍260 5 5,400 老山龍の角*1 紅蓮石*12 勇気の証*5 カースオブキャット(生産) 720 麻400 5 25,000 アイルー食券・松*4 プラチナチケット*3 鎧竜の翼*2 麻痺袋*10 天上天下無双刀(生産) 1200 7 100,000 黒龍の紅翼*1 黒龍の眼*1 角竜の牙*20 タツジンブレイド(生産) 1056 防+8 6 20,550 銀火竜の翼爪*12 毒怪鳥のコイン*6 岩竜のコイン*9 大剣チケット*10
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5438.html
登録日:2011/09/23 (金) 02 49 16 更新日:2024/08/07 Wed 22 42 14 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 F計画 THE FINAL ODYSSEY ウルトラウーマン ウルトラマン ウルトラマンダイナ ウルトラマンティガ ダイナの前日譚 ティガの完結編 トラウマ 円谷プロ 前作との凄まじい温度差 劇場版 劇場版ウルトラマン 大人の特撮 後日談 愛憎劇 感動のラスト 映画 昼ドラ 村石宏實 特撮 空白の7年間 終始シリアス 賛否両論 長谷川圭一 長谷川圭一の本気 風評被害 光か 闇か!? 3000万年ティガ伝説、 ついに完結!! 『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』は、テレビシリーズ『ウルトラマンティガ』の劇場版として2000年3月11日にソニー・ピクチャーズエンタテインメントによって公開された劇場作品。 ●目次 【概要】 【ストーリー】 【登場人物】GUTS&スーパーGUTS TPC ●朽ちた巨人達 【ウルトラマン】 【敵】『闇の巨人』 怪獣 【超古代文明の滅亡の真実】 【概要】 『ウルトラマンティガ』放送後から3年の月日を経て公開された、待望の『ティガ』単独の劇場版作品。 『ティガ』の劇場版を望む声はTVシリーズ放送時から多くあったそうだが、当時は『ウルトラマンゼアス2』が公開されていたこと、 そしてダイゴ演じる長野博氏のスケジュールを確保できなかった事もあってなかなか機会を得ることが出来ず、結果として『ウルトラマンガイア』放送終了後のある程度落ち着いた時期に制作・公開の目処が立つこととなった。 時系列的に『ティガ』の後日談かつ『ウルトラマンダイナ』の前日談にあたり、 ティガのTVシリーズでは語られなかった部分を補完しつつ、ダイナ最終章に大きく関わる『F計画』についても語られている。 しかし、登場人物の性格が改変されているように見受けられる所もあり、本編で断定的に語られた設定との矛盾点があることや、ストーリー自体も三角関係による昼ドラ的な愛憎劇になっているため、一部に批判されている。 だが、平成三部作で培ってきた映像技術や三体の闇の巨人、ティガの過去などの見所や、 TVシリーズ最終回の最後の展開を好まない等の理由で高く評価する人も多く、評価は人によってまちまちである。 良くも悪くも平成三部作で培ったものの集大成なので、あの頃のティガと違うのは確かではあり、長谷川氏もそれに近いことは言及している。 尚、超古代文明滅亡の原因がTVシリーズで説明されていた事と異なる点に関しては、長谷川氏によると番組開始直後の早い段階から考えられていた設定であり、TVシリーズで説明されていた方はあくまで副次的な理由のひとつとのこと。 ただし、あくまで「自分の中ではずっとそうだった」と断っているため番組全体の設定として確立していたものではない模様。 長谷川氏の中ではTVシリーズで語られたギジェラ出現含めた様々な要因が重なった上で最終的に今作で語られる滅亡を迎えたという事らしい。 余談だが、前2作(ゼアスシリーズも含めれば、4作)と異なり、単品で上映された。(これは次回作も同様) とはいえ、本編ではゼアスシリーズの併映を務めていたアニメ『ウルトラニャン』も着ぐるみでカメオ出演している。 本作のキャラクターなどは、後に『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』のモチーフとなった。 【ストーリー】 グリッターティガがガタノゾーアを倒してから2年後。突如、超古代遺跡・ルルイエが浮上し、TPCは調査に乗り出す。 GUTS隊長のイルマを含む調査隊は、遺跡内から三体の巨人像を発見。 かつてのティガの石像のように、これも『光の巨人』の石像だと喜び勇む調査隊だったが、その禍々しい気配を感じ取ったイルマはこれは封じておくべきと主張する。 しかし、調査隊は巨人像を運び出そうと作業を開始。 すると突如巨人達が復活、調査隊を襲い始める。 石像は『闇の巨人』だったのである。 そして、調査隊が消息を絶ってしばらくし、ダイゴの前に謎の女が現れ…… 【登場人物】 GUTS&スーパーGUTS ●マドカ・ダイゴ/ウルトラマンティガ(演:長野博(V6)) ご存知我らが主人公。 ティガの光を受け継いだ者。 ティガとしての戦いを終え、レナと結婚間近だった。 突如出現した闇の巨人達と戦うため、彼らから渡された黒いスパークレンスでティガに変身するが…… 本作での一人称は一貫して『僕』。 ●ヤナセ・レナ(演:吉本多香美) ダイゴともうすぐ結婚する予定。 闇の巨人の復活により一人決戦に向かうダイゴを見送った後、GUTSとして自分も決戦に向かう。 ●イルマ・メグミ(演:高木澪) 今作によってユザレとの関係が明らかにされる。 ●ムナカタ・セイイチ(演:大滝明利) 隊長がルルイエに向かう際にある物を渡す。 ●シンジョウ・テツオ(演:影丸茂樹) 今回は撃墜されないがスーパーGUTSの登場もあり、あまり目立ってない気がする。 妹のマユミ(演:石橋けい)も出るよ! ●ホリイ・マサミ(演:増田由紀夫) シビトゾイガーに襲われるが、間一髪シンジョウに救われる。 「人間舐めたらあかんで~!」 ●ヤズミ・ジュン(演:古屋暢一) ダイゴとレナのキスシーンを妨害する。 ●ヒビキ・ゴウスケ(演:木之元亮) 養成機関ZERO教官で、気合と根性をモットーとしている。 アートデッセイ号の窮地に後述する訓練生を引き連れて応援に駆け付ける。 敬礼ポーズは、もちろん訓練生ともどもサムズアップ。 ●コウダ・トシユキ(演:布川敏和) ●ユミムラ・リョウ(演:斎藤りさ) ●カリヤ・コウヘイ(演:加瀬尊朗) そんなヒビキの訓練生で、いずれも後のスーパーGUTSの隊員。 ●ナカジマ・ツトム(演:小野寺丈) TPCの研究スタッフで、ティガダーク変身後ルルイエから巻き起こった『闇』の現象を分析していた。 彼もまた後のスーパーGUTS隊員となる。 ●ミドリカワ・マイ(演:山田まりや) 都内で起こった『闇』をクラスメートと共に呆然と見上げていた。 この頃はまだ女子高生。 ●アスカ・シン/ウルトラマンダイナ(演:つるの剛士) 新たなる光を継ぐ者。 『頑張れよ。後輩』 TPC ●サワイ・ソウイチロウ(演:川地民夫) ご存じTPC最高責任者。 ルルイエ内に拉致されているイルマの身を案じ、救出に向かうGUTSにすべてを託す。 ●ナグモ(演:小西博之) 今回の事件の発端である警務局副長官。 ティガ消失後、ウルトラマンを科学的に研究し新たな地球防衛の戦力にする『F計画』を提唱した。 見ての通りバリバリのタカ派であり、「多少の犠牲を払ってでも我々は前に進むべき」という思想を持った超危険人物。 案の定、今回の事件収束後には責任を取らされて失脚しただけでなく、「F計画」の危険性も露見して逮捕されたようである。 ●サエキ(演:加納竜) そんなナグモの命を受け、貧乏くじを引いてルルイエ特別調査隊のリーダーとなったTPC隊員。みんなのトラウマでもある。 地味に妹がダイナ最終章で登場、彼女も『F計画』に関わることになる。 ●朽ちた巨人達 光を受け継いだ超古代の戦士の成れの果て。 多数存在し数多の脅威から地球を守っていたようだが、怪獣をあらかた倒したところで何らかの理由で巨人同士で戦い始めてしまい、結果として滅びてしまった。 よく見るとウルトラマンエース、ウルトラマン80、ウルトラマングレート、ウルトラマンパワードに似た者がいるが、関連書籍でもあくまでも「そっくりさん」扱いである。 巨人同士の戦闘場面ではウルトラマンダイナに酷似した巨人も確認できる。 (メタ的にはダイナの各タイプのスーツに装飾を付けて改造したもの) これらの巨人が第1話でゴルザとメルバに破壊された石像の一体の可能性もあるが、やはり詳細は不明。 【ウルトラマン】 ●ウルトラマンティガ(ティガダーク)(SA:長谷川恵司) ダイゴが黒いスパークレンスで変身した黒いティガ。 『闇の巨人』の中でも最強クラスの実力を有するそうだが、心が光であり、闇の力を否定するダイゴが変身したため、 十全にその力を発揮することが出来ず、また、光線技も(ティガダークの状態では)使用していない。 しかし、復活した『闇の巨人』達との戦いで彼らの力を光に変換して取り込んでいき、最後にはレナの愛の力でマルチタイプの力を取り戻した。 カミーラの言によると、三千万年前にティガダーク本人も同じ方法で『光の巨人』となったという。 ●ウルトラマンティガ(ティガトルネード)(SA:中村浩二) ティガダークが、剛力戦士ダーラムの必殺技「ファイアマグナム」を光の力に変換して取り込みチェンジした姿。 ティガダークの一部(マルチタイプの赤色の部分)が赤く染まっており、本来のティガのパワータイプに相当する形態。 「デラシウム光流」も使用できるが、完全に光の力を取り戻したわけではないため、パワータイプほどの能力は発揮できない。 ●ウルトラマンティガ(ティガブラスト)(SA:権藤俊輔) ティガトルネードが、俊敏戦士ヒドラの必殺技「ヒューガスト」を光の力に変換して取り込みチェンジした姿。 カラーリングはほとんどマルチタイプと同じになっているが、顔やプロテクターのライン等の一部が未だティガダーク同様に黒銀である。 本来のティガのスカイタイプに相当する形態で、「ランバルト光弾」を必殺技とするが、トルネード同様にその力はスカイタイプには及ばない。 【敵】 『闇の巨人』 三千万年前、ティガと共に超古代文明を滅ぼした三体の巨人。 強大な闇の力を持つが、闇を捨て光の巨人となったティガによって力を奪われ石像の姿になり、三千万年の間ルルイエに封印されていた。 世界を再び闇で覆い尽くそうとするもののユザレの結界でルルイエから百年間出られなくなってしまったため、 その封印を破ろうとティガの力を受け継ぐダイゴと接触、彼を仲間に引き入れようとする。 ちなみに三人とも巨人と人間、二つの姿を持っている。 ●剛力戦士 ダーラム(演:松田優/SA:中村浩二) 赤いボディが特徴の巨人。 粗暴で寡黙な性格。パワー任せの格闘戦が得意。巨人態・人間態ともにガチムチの巨漢で、人間態でも片手でダイゴを持ち上げたりする腕力の持ち主。 ダイゴ=ティガの事を「マイフレンド」と呼んでいたのでかつては仲が良かったのかもしれない。 ルルイエの海中遺跡にティガを引きずり込み追いつめたが、自身の力を吸収したティガトルネードのデラシウム光流により粉砕。 ●俊敏戦士 ヒュドラ(演:婆裟羅天明/SA:権藤俊輔) 青いボディが特徴の巨人。 冷酷で残忍な性格で、人間態は出る作品を間違えた風貌のモヒカン。素早い攻撃と空中殺法が得意で左腕の鉤爪から強力な光弾や突風を放つ。 劇中の言動を見る限り、ほかの二人と違ってあまりティガにはいい感情を持っていない様子。 まぁ、裏切られた相手に友好的に接する事ができる方がすごいので真っ当な反応ではあるのだが。 「夢幻空間ルマージョン」にティガを引きずりこみ圧倒するが、ティガブラストのランバルト光弾により粉砕。 コンドル怪人ではない。 ●愛憎戦士 カミーラ(演:芳本美代子/SA:梛野素子) 金と銀のボディが特徴の女性型巨人。 ヤンデレでかつての恋人であるティガに対する執着はすさまじい。 ティガを甦らせるべくダイゴに闇のスパークレンスを渡すが、彼が光の心を持ったまま変身したため敵対。 二人の巨人が倒された為、自ら金色のスパークレンスを使い変身しティガと戦う。 右腕からは鞭状に変化する光刃を生成、ティガを滅多打ちにする。 しかし、レナとの愛によって完全に光を取り戻したティガに対し憎しみが頂点に達する。 やがて倒されたはずのガタノゾーアの怨念と融合、そして…… 「あれが……、闇……」 怪獣 ●闇黒魔超獣 デモンゾーア カミーラとガタノゾーアの怨念が融合した姿。闇という概念そのもの。圧倒的強さを誇り、一度はティガに完勝する。 しかし、朽ち果てた巨人達の光によりティガがグリッターティガとなって復活し、ティガのゼラデスビームを受け消滅した。 ちなみに「超獣」と名乗ってはいるが単に「怪獣を超えた存在」という意味であり、ヤプール云々とは関係ない。 ●超古代怨霊翼獣 シビトゾイガー 小型のゾイガー。 人間を喰い、その人間に化ける事が可能。 劇場に来た観客のトラウマでもあり、その犠牲者の中にはダイナ最終章で登場した彼女の…… ●超古代怪獣 ゴルザ 回想シーンで少しだけ登場。よくみると強化版。 【超古代文明の滅亡の真実】 本編では、ユザレがダイゴの夢の中で語りかける描写しかなかったが、 本作ではパンフレットの「光と闇3000万年の戦い」というページに詳細が記載されており、そこで設定を知ることができた。 ただし、この設定も本編の脚本を執筆した長谷川圭一氏であるため、TVシリーズ本編で語られた設定と若干矛盾が生じる。 以下、パンフレットより引用。 栄華を誇っていた超古代の都。そこは理想郷(ユートピア)であり、人々は未来永劫の幸福を信じ、何の不安も苦しみもなく日々を生きた。 そこへある日、いずこより「闇」が来訪した。「闇」は恐ろしい怪獣たちを生み出し、都市を破壊、人々に恐怖と絶望を与えた。 しかし、超古代の人々の前に「光」が降臨した。「光」は戦士たちを選び、戦士たちと同化することで光の巨人へと変身する。 「光」は、人々に勇気と希望を与えていった。そして、戦う力も。光の巨人たちは、怪獣を次々と倒すのだった。 だが、光の巨人となった戦士のうち、4人が人の心に潜む「闇」により闇の巨人へと変貌した。 そして、すべての文明を破壊するために進撃する。 光の巨人は闇の巨人に立ち向かったが、その余りにも強力なパワーの前には成すすべもなかった。次々と滅ぼされていく文明都市。 次々と崩れ去っていく光の巨人たち。もはや超古代の地球には、混乱しかなかった。超古代文明は、ルルイエにわずかな痕跡を残すのみとなる。 しかし4巨人のうち、ダーク(ティガ)が正義の心と光の巨人の姿を取り戻し、闇の3巨人に戦いを挑み、勝利する。 生き残った光の巨人は闇の巨人を封印し、未来の人類に希望を託してその力を人の遺伝子の奥に刷り込んで永い眠りについた。 再び同じ悲劇が繰り返さないことを願って……。 この記述からもわかるようにティガ(また他の3巨人)も本来は、超古代の前に現れた光によって授けられて変身した光の巨人なのである。 ところが前述のとおり、本編においてこれらの描写が皆無に近かったため、 「ティガは元々闇の戦士であり、ティガダークこそが本来の姿」という誤解を多くのファンや書籍などの資料に残す事になってしまった……。 要はこの映画までに「光」→「闇」→「光」(ここまでTVシリーズ)→「闇」→「光」(劇場版)と立場を変えているということ。 ちなみに、テレビシリーズ本編でデシモ星系人やユザレやヌークらが発した言葉から、 最初に超古代へやってきた「光」は最初に来た「闇」が生んだ怪獣・闇の魔神とやらを倒した後、 古代人たちのために戦闘用の肉体だけを地球に残して宇宙へと旅立っており、 その後は肉体と融合した人間が、本編のダイゴと同じようにティガへと変身していたと思われる。 つまり、かつてのティガダークの変身者は、初代ティガこと宇宙に旅立った「光」ではなく、その肉体と融合した人間の誰かであり、 ティガダークへと変貌したのは、間違った心でイーヴィルティガと同化したマサキ・ケイゴのように、 変身者の精神が闇堕ちし、ティガの肉体がその影響を受けたせいではないかとする説もある。 もちろん、初代ティガも融合型の他のウルトラマンたち同様に、古代人と融合して怪獣と戦い、その脅威が全て退けられたと判断した後、 巨人側の精神のみが分離し、肉体は古代人に託して宇宙へ旅立ったという解釈も成り立つ。 危機的状況を脱したと判断した時点で古代人に力(肉体)を託し、精神のみ宇宙へ旅立ったとするなら、 宇宙へ旅立った精神こと初代ティガが悪く言われる理由はあまり見当たらないため、 闇の巨人封印後、未だ大変な状況の地球を放置して去って行ったとした方がおさまりはいいっちゃいい。 この場合、ウルトラマンが融合した人間の精神に引っ張られる形で共に闇堕ちしたという、なかなか珍しいタイプとなると思われる。 闇落ちして暴れていたカミーラ達に「光」からの干渉がなかったのは、ガイア/アグルのように完全に変身者の意思に任せるタイプだったパターンか、 闇落ちした時点で見放されて去って行ったか、全員初代こと巨人から力を託された人間、言うならば二代目以降の変身者だったかのどれかであろう。 ……なんにせよ、ダイゴがカミーラの元カレのやらかしたことのとばっちり受けたことに変わりはない。 頑張れる後輩は追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 小さい頃に見てめっちゃ感動した映画だ。 ただ、何人かのキャラの性格が少し違ったり、超古代文明壊滅の事実の後付け設定のせいでギジェラの設定がどっかにいっちゃったのが残念だね。もしくはスタッフがギジェラを忘れたとか。 -- DCD (2013-09-08 00 59 38) 石像達が倒れたティガに光を与えていくシーンが好き -- 名無しさん (2013-10-05 18 23 20) ダイゴとレナの惚気っぷりとかキスシーンとか見てて恥ずかしかった。 -- 名無しさん (2013-12-19 16 20 34) デモンゾーアって本編見ただけじゃグリッターティガ飲み込んだら光に負けて自壊したようにしか見えないよな。ティガが光線使ってたとか初めて知ったわ -- 名無しさん (2013-12-19 16 26 40) 闇の巨人がダイゴにふざけて英語で呼びかけた事を理由に、ダメ映画呼ばわりされてたっけな、どっかの山本に。 -- 名無しさん (2013-12-30 21 20 41) 平成初の女性ウルトラマンにして、シリーズ初の悪の女性ウルトラマンでもあり、尚且つウルトラ史上最恐のヤンデレラスボスという凄まじい肩書きを持つカミーラさんだがもし復活したのが現代ではなく縄文時代だったら少年のアムイに復縁をせまったんだろうか? -- 名無しさん (2014-01-06 23 53 13) 映画としての出来はいいけど、あんまり明るい作風では無いのは確かかな~。 ティガが闇の巨人って話しも「え?」て思ったもんだ。 -- 名無しさん (2014-01-07 01 43 13) ↑CMで「光か?闇か?いま最終決着!!」も合わせて凄い興奮した俺は単純かも・・・ -- 名無しさん (2014-01-07 01 59 29) カミーラが何気にセクシーで好き。ダーラムとの水中戦も中々おもしろい -- 名無しさん (2014-01-07 11 20 53) ↑「Dear,my friend」ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ -- 名無しさん (2014-01-07 23 13 57) 個人的にはBGMが凄く好きだな。グリッターティガ登場でかかる曲は今聴いても鳥肌もの -- 名無しさん (2014-01-07 23 56 33) ↑×6 アムイはダイゴとは血が繋がってないから多分ないと思う。むしろマホロバに……これも微妙だな。 -- DCD (2014-01-08 00 16 10) ガタノゾーアの怨念しぶといwさすが邪神と言ったところか -- 名無しさん (2014-02-10 15 43 44) この戦いを引き起こしたのって事実上初代ティガなんだよなぁ……他二人はともかく最後のセリフからするとカミーラは説得したらついてきてくれたかもしれないのに -- 名無しさん (2014-03-11 00 18 36) 初代ティガ「元カノの処理は任せたぞ…ダイゴ」 -- 名無しさん (2014-03-31 18 04 05) ティガダークの光線はどんなのだろうか? -- 名無しさん (2014-04-12 14 24 39) 闇の3巨人のデザインは悪トラマンの中でもかなりぶっ飛んでいて好きだな。 -- 名無しさん (2014-04-19 08 16 58) と言うか、カーミラの愛したティガはダイゴじゃなくてどっかに行った光の使者の方だよな。カーミラ的にはそれでいいんだろうか -- 名無しさん (2014-04-19 10 55 38) ↑容姿が瓜二つだったんじゃね? -- 名無しさん (2014-04-19 18 54 15) ↑×2 もしくはダイゴが生まれ変わりだったか -- 名無しさん (2014-04-26 12 37 36) ダイゴは光の因子を継いでるから、可能性はある -- 名無しさん (2014-04-26 12 42 04) 公開当時は、パンフその他を含めて、ガタノゾーアとデモンゾーアの関連性は触れられていなかったのさ。 -- 名無しさん (2014-04-26 18 07 41) あんまトラウマって程でもなかったな -- 名無しさん (2014-04-27 00 58 48) 最後の最後で少しだけ和解できたダイゴとカミーラのシーンも印象的で良いと思うし、アスカやヒビキ隊長が出てくるシーンは何度見ても「ウォーwww」ってなる。 そしてヒビキ隊長の「弾と根性が続く限り、撃ちまくれ!」がなんともらしい件www -- 名無しさん (2014-05-24 13 17 52) 巨人の戦争は、ギジェラ発生よりも前だと思う。巨人同士が争い、闇の巨人が光の巨人を倒し、文明を壊していく中でティガが目覚め、闇の三巨人を封印するも時すでに遅く、巨人同士の戦争により疲弊していった古代人がギジェラに負けて、結果的に文明が滅んだ…と、俺は考えてる。 -- 名無しさん (2014-06-01 21 50 55) 昼ドラマンティガ。 -- 名無しさん (2014-06-15 14 57 08) 確かダイナ似の巨人の声ってつるの氏の声だった気がしたけど自分の気のせい? -- 名無しさん (2014-09-13 20 53 44) 夢幻とはいえティガが子供を殺してしまうシーンが衝撃だった。 -- 名無しさん (2014-09-18 20 18 11) カミーラって女性型ウルトラマンでもトップクラスにセクシーだと思うの -- 名無しさん (2014-09-18 21 05 38) カミーラ、バックならいけそう -- 名無しさん (2014-10-11 00 06 16) ヒロジェネでは一番最初のステージで闇の巨人3人(+α)が始めたばかりのプレイヤーをお出迎えしてくれますwwwwww -- 名無しさん (2014-10-29 01 20 34) ↑実質的に主人公的なポジだもんな。初参戦だし優遇されてるんだろうか -- 名無しさん (2014-10-29 07 21 49) 改心前のマサキならティガダークの力を存分に発揮できたかもな -- 名無しさん (2015-03-24 14 50 52) カミーラ、ダーラム、ヒュドラの3人をよく見るとティガと同じ額にクリスタルがあるよね。ティガの数年後の物語であるダイナも額にクリスタルがあったけどダイナとティガの関係が気になるところ。 -- 名無しさん (2015-07-06 12 34 16) トルネード、ブラストが映画限定形態なのにも関わらず、光の力を発揮しきれないからと従来のパワー、スカイよりスペックが劣ってるという設定が好き -- 名無しさん (2015-08-05 23 47 04) ティガブラストを見てマルチタイプと勘違いし、「なんでゼペリオン光線使わないんだろう」と焦れてたのはいい思い出 -- 名無しさん (2016-01-03 14 13 54) ダーラム「ダイゴマイフレンド」 ダイゴ「僕はこんな奴知らない!」 -- 名無しさん (2016-01-05 06 51 51) ↑ガッデムカミーラに制裁のビンタを喰らうダイゴ -- 名無しさん (2016-01-05 22 08 05) ↑ムナカタの胸像をハンマーで叩き割ると中からダイゴの顔が出てくるのか -- 名無しさん (2016-01-05 23 29 28) 3000万年っばてティガは何気にウルトラマンの中で一番長寿なのでは? -- 名無しさん (2016-01-08 23 52 22) ↑3000万年は要らなくなった肉体(石像)を放置した時間で中身が代替わりしてるからそこをどう考えるかによるかな -- 名無しさん (2016-01-11 18 52 51) ムナカタがイルマに持たせたあのペンダント、ムナカタが「自分もこれに命を救われました」というセリフを表すように、よく見たら弾丸が当たった後がある -- 名無しさん (2016-02-26 15 08 09) 結構面白そうな映画なので今からDVD借りてきます。 -- 名無しさん (2016-03-19 07 53 28) ティガダークのデザインと配色がシンプルで綺麗にまとまっていて好き。 -- 名無しさん (2016-04-27 19 20 08) 参列者全員カミーラ 少女潰して赤い風船 サエキゾイガーは今見ても怖すぎる。 -- 名無しさん (2016-05-26 23 44 43) 巨人像の中に実はアグルがいるんだぜ…信じられるか? -- 名無しさん (2016-11-08 12 25 50) ウルトラニャンが居るwww -- 名無しさん (2016-11-08 12 33 00) エンディングをTake me higher にしたスタッフは有能&有能&有能。 -- 名無しさん (2016-11-15 15 22 59) ディア...マイフレンド... -- 名無しさん (2016-12-22 05 47 47) ↑首を掴み上げて投げとばすんじゃなくて優しくクレーンに引っ掛けるあたりとっても優しい筋肉さんである。 -- 名無しさん (2017-04-03 23 48 03) 先日ブラスパのウルレプ争奪戦があったけどTwitter見てたら「ブラスパ買う奴はティガアンチだから」ってツイート散見してんだけどこの映画そんなに評判悪いん? 本編も観たしFOも観たけどギシェラの件以外は別に良いと思ったんだけども。 -- 名無しさん (2017-06-18 15 48 59) ↑項目の概要のところが、そうかな。ティガ本編とはやっぱり作風は違うからね。ブラスパ買うやつはアンチってやつは単に言い掛かりだけど -- 名無しさん (2017-06-18 19 37 41) ↑ミ、ミーには一人で「○○は糞!!1」とか -- 名無しさん (2017-06-27 12 56 49) み、ミーには一人で「○○は糞!!1」と呟いてる方より肯定的でない意見を見かけたらすべて排除する方が異常に見える… -- 名無しさん (2017-06-27 13 01 43) 大怪獣バトルで、ティガとGUTSがガタノゾーアと戦った世界は少なくとも2つ以上存在することが確認されているので、本作とTVシリーズで矛盾が生じるのは実は直接繋がらないよく似た平行世界だからかもしれない -- 名無しさん (2017-12-29 13 42 30) 微妙に本編と設定とか違う部分があるのはティガの本編と少し違うマルチバースの別世界の可能性もありそうだな -- 名無しさん (2018-01-01 19 32 49) 脚本のミスとかじゃなくてそういうふうに考えた方がいいと思う -- 名無しさん (2018-08-28 20 45 13) ↑3闇の巨人たちが滅ぼしたパターンの世界とギジェラが滅ぼしたパターンの世界か -- 名無しさん (2019-03-04 20 08 35) この作品一番の被害者は公開時点で20歳になるのに(セリフ一言程度とはいえ)中学1年生の役をやらされた山田まりやだと思うwww -- 名無しさん (2019-06-03 01 24 11) カミーラの最後は切なすぎた。「光…私も…欲しかった…」悲しいセリフだ -- 名無しさん (2019-11-15 14 28 58) シンジョウが目立ってない?いや、十分活躍してたでしょ?ホリイのピンチを救ったり、カミーラを怯ませてティガ(ダイゴ)を応援したりと -- 名無しさん (2020-01-15 22 33 08) フュージョンファイトにまさかのダーク、トルネード、ブラスト参戦 -- 名無しさん (2020-01-16 03 14 08) ティガダークかっこいいけど三人にしたことはかなりヒドイと思うぞ。 -- 名無しさん (2020-11-12 08 54 57) カミーラ、ヒュドラ、ダーブラのアーリー -- 名無しさん (2020-11-26 10 03 00) ↑誤送信につき続き アーリースタイルも見てみたい -- 名無しさん (2020-11-26 10 03 46) ↑2 間違えた… 誰だよダーブラって… ダーラムだ -- 名無しさん (2020-11-26 10 05 43) 来年の列伝系列の番組の写真にティガダークがいる…この作品も連続放送されるのか!? -- 名無しさん (2020-11-29 11 39 48) 日本語的に間違っているわけじゃないけど「この映画『までに』「光」→「闇」→「光」→「闇」→「光」と立場を変えている」という表記は少し紛らわしい気がする。執筆した方は当然「この映画を含む」というニュアンスで書いたんだろうけど「までに」というと「(当作品の開始時点)までに=劇場版中の時間は含めない」とも読めちゃうし。もともと分かりにくい設定の解説だから「光」→「闇」→「光」(ここまでがティガ本編)→(劇場版)「闇」→「光」と書いた方がわかりやすいような -- 名無しさん (2020-12-17 00 07 53) 英語が喋れたのは石化してる間にも何らかの力で知識を吸収してるからとか考えてもいいと思いますよ山本さん -- 名無しさん (2021-01-16 10 42 10) キスシーンが結構生々しかった記憶 -- 名無しさん (2021-09-08 00 01 08) あまり言われないけどダイゴが本作で使用した黒いスパークレンスは最終戦後も消えたか不明だとか、もしかしたら沈む島から逃げる時に変身して脱出してエピローグまでに何処かに収納されてたりして -- 名無しさん (2021-10-04 22 54 22) ↑2闇の巨人達と会話した現代人ってダイゴとイルマ隊長だけじゃなかった?二人ともカミーラの名前が出たり闇の巨人だと気付いたりと、前代ティガやユザレの記憶を微妙に継いでいるみたいだから言語も自動翻訳してたんじゃね。もしかしたら現代人ではなく古代人同士でなら記憶や意識も引き継いでいたのかもね。 -- 名無しさん (2022-01-25 02 08 44) 古代文明が滅んだのはギジェラのせいでもあるし闇の巨人のせいでもあるっていうことみたい。別に一つの要因だけで滅んだわけじゃないって事だな(脚本家談) -- 名無しさん (2023-02-17 19 18 28) しんのすけ「女を殴る男は最低だって母ちゃんが言ってたゾ!!」 -- 名無しさん (2024-06-18 23 39 39) ↑首領が女でも倒さなきゃ世界大変な事になるんだよ。状況を考えようね -- 名無しさん (2024-07-03 19 37 10) 名前 コメント